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プロジェクトTDチームアイビス・ダグラス ツグミ・タカクラ スレイ・プレスティ プロジェクトTDチーム アイビス・ダグラス 第2次スーパーロボット大戦α 初期状態で援護攻撃と連携攻撃を同時修得している唯一のキャラ。援護要員にするなら、3で止まる援護攻撃をさらに+1しよう。 修行要員として使うならSP回復と集中力は必ず養成しておきたい。当然、ボスのトドメでは援護に回るよりもPPを稼がせたいユニットのサブ担当に。アタッカーと集束攻撃があると撤退ボス相手でもより安定する。 ツグミの取得PPはサブパイロット補正で減少。そのため全体での稼ぎを考えると、他の修行持ちを参式かガンナーに乗せた場合に見劣りする。 初期技能だけを見ると優秀な援護役だが、AXの最強武器であるマニューバGRaMDsの弾数は6発だけ。修行と援護関係の技能も折り合いが悪く、乗り換えもしないとなると実際はあまり援護役には向いていない。修行でPPは大量に手に入るので、援護系技能を捨ててBセーブやガンファイトを養成するのも手。 いざとなればカウンターも不要。消しても不便には感じないだろう。 乗り換え可能で精神も比較的バランスがいい。援護に育成にと別機体でも役立たせ易いのは確か。だが、その為にAXとツグミを捨てるのはやはり勿体無い。 順調に成長を重ね本人からは後の鬱っぷりなど微塵も感じさせない。フィリオの病状やアルテリオン開発など次回作以降での展開に期待が高まる。 スレイと信頼補正があるが、2人が一緒に戦うステージはない。 集中 必中 努力 不屈 熱血 加速 (ツイン)修行 レベル 1 1 7 12 25 33 1 消費 15 20 10 10 40 5 50 エースボーナス 移動力+1 性格 超強気 空 陸 海 宇 地形適応 A A A A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 援護攻撃 1 15 33 - - - - - - 連携攻撃 1 - - - - - - - - カウンター 1 10 16 29 39 45 - - - ステータス(Lv1) 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 133 140 140 114 180 179 47 ステータス(Lv99) 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 204 228 213 166 388 377 219 ツグミ・タカクラ 第2次スーパーロボット大戦α 精神のほとんどがサポート系。序盤は信頼で回復役、終盤は激励での気力確保と非常にありがたい。 最終精神は愛なので、アイビスの修行と合わせてボスキラーとしても非常に優秀。 愛を覚えればアイビスのSPに余裕が出てくる。 SP回復と集中力は出来る限り修得させたいところ。アイビスの修行を利用して一気にためよう。 アステリオンAXから乗り換えられないのが唯一の欠点。そもそもアイビスはAXから乗り換えないであろうからあまり問題はないが。 偵察 信頼 応援 友情 激励 愛 (ツイン)- レベル 1 1 10 16 24 40 - 消費 1 20 25 40 50 70 - エースボーナス 最終命中率+10% SP+20 性格 普通 空 陸 海 宇 地形適応 A A C A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ステータス(Lv1) 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP ステータス(Lv99) 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP スレイ・プレスティ 第2次スーパーロボット大戦α 今回もスポット参戦のみ。この調子だとベガリオンが完成するまで参戦はなさそう。 精神コマンド、特殊技能共に優秀。 SP回復がないのが残念。だがスポットなので、この際目をつむろう。 性格が強気なので、集中を使って普通に戦っているだけでどんどん気力が上がっていく。 アイビスと信頼補正があるが、2人が一緒に戦うステージはない。 加速 集中 ひらめき 狙撃 熱血 必中 (ツイン)魂 レベル 1 1 10 17 23 28 1 消費 5 15 10 20 30 20 70 エースボーナス 反撃時に与える、最終ダメージ+10% 性格 強気 空 陸 海 宇 地形適応 A A A A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ヒット アウェイ 1 - - - - - - - - アタッカー 1 - - - - - - - - ステータス(Lv1) 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 135 141 141 110 184 182 52 ステータス(Lv99) 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 201 226 223 169 399 378 215
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いななきを上げる馬が二頭。 虚無の曜日の早朝、ルイズとジョセフは厩舎の前で馬に乗っていた。 「いやあ、ラクダに比べると馬に乗るのは随分と楽ですのう」 ジョセフは小さい頃に乗馬も仕込まれたので、けっこうスムーズに鞍に跨っていた。 ラクダ、という聞きなれない単語にルイズが軽く怪訝そうな顔をした。 「ラクダ? 何それ」 「砂漠の辺りに生息する……まあ砂漠で馬代わりに使う生き物ですじゃ。なかなか言う事を聞かんので往生しましたわい」 ルイズは少しの間、記憶の糸を辿り……かつて昔に呼んだことのある生物事典に載っていた名前を思い出した。 「乗ったことあるの? いつ?」 「ここに召喚されるちょっと前に仲間達と旅をしてた時にですな。まあ何と言うか……ずぅいぶんとマイペースな生き物でしてな。 色々苦労しましたわい」 はっはっは、と笑うジョセフを、ルイズはじっと見つめていた。 ルイズは、ジョセフを召喚してから今日に至るまで、彼に色んな事を聞かれていたことはあるが、自分から彼に話を聞いた経験がほとんどないことに気付いた。 (……まずいわ。もしかしなくても、ギーシュやキュルケの方が私よりジョセフのことをよく知ってたりするんだわ) 自分がジョセフについて知っている事を上げてみて……まずすぎるくらい何も知らないことが今更ながら思いやられる。 決闘までもろくすっぽ話してなかったし、決闘が終わってからは自分から口を利かないようにしていた。 そもそも「武器を買ってあげるわ!」と言ったのも、何を渡せばジョセフが喜ぶのかさえ知らないから、その場で出た出任せに近い申し出ではないか。 (……うろたえないッ! ヴァリエール公爵家三女はうろたえないッ! ここから城下町まで馬でも三時間、行って帰る間にジョセフから色々話を聞けば今からでも何とかなるわ! ……うふふ……この緻密で完璧な作戦、それでこそ私よ) スポンジのように穴だらけの緻密な完璧を抱くルイズに、ジョセフはのんびり声を掛けた。 「んじゃ行きますかいご主人様」 「え、ええ。行くわよジョセフ」 そして二人はゆったりした足取りで学院の門を潜る。 門を出てから三分後、ルイズはこれ以上ない自然さを心がけて横を歩くジョセフに声を掛けた。 「え、えーとジョセフ。なんかヒマだわ、せっかくだからあんたの話とか色々聞いてあげてもいいわ! ほら、私ご主人様だから使い魔のことは何でも知っておいてあげないとね!」 ものすごい一生懸命に話題を作ってきたルイズに、ジョセフは実に微笑ましげに彼女を見やった。彼女の懸命さに応じようと、彼女の不審な態度にはあえて触れようともしなかった。 「わしの話ですか? ううむ、どんな話をすればよいですかのう。赤い洗面器の話なぞいかがですかの。こいつぁ100%バカウケの話なんですが」 今クラスメート達の間では、「赤い洗面器」という単語が出ただけで大きな笑いが巻き起こるのをルイズはよく知っていた。すごい気になる。が。 (いやいやいやっ、そういう話を今聞いてる場合じゃないわっ! ジョセフのことを知っておかなきゃならないんだから!) 甘い知的探究心を全力で押さえつけようと、ぶんぶんと大きく首を振った。 「違う違う違う! そういう話は後でいいの! ジョセフが今までどういう風に生きてこんなヘンな平民になったのかを聞きたいの! あんた、ただの平民じゃないでしょ!? 私はイレギュラーな使い魔を持ってるんだから、その辺りちゃんと聞いとかないと!」 「ふうむ。わしの話ですか……なんのかの言って、68年生きてますからの。掻い摘んでもかなり長話になっちまうんですがいいんですかの?」 「とりあえず私に必要かなーとか思う所だけ掻い摘んでくれたらいいわ。どうせあんたか私が死ぬまで一緒にいることになるんだから、時間は有り余ってるでしょ?」 彼女の言葉に、ジョセフは思わず緩く天を仰いで口をへの字にしそうになったが、それを見咎められればまたルイズが目ざとく見つけるだろうと、頑張って表情を消した。 承太郎はDIOの死体をちゃんと処分しただろう。ただ、自分の死を孫の口から妻に伝えさせようとしたのは酷だとは思う。だが、あの鏡が現れた時点での最善手はどう考えてもあれしかなかったのだから。 「どうしたのよジョセフ。なんか気に食わないことでも?」 「あー、いやいや。ご主人様に話さなきゃならんことがかんなりありましてのう。どうダイジェストにするか考えてたところですじゃ」 息をするようにハッタリをかませるジョセフの言葉に、世間知らずのルイズはそれ以上疑うことをしなかった。 「ではまずわしの事を話す前に、家のことから話すとしましょうかの。わしの家はジョースター家と言いましてな……由緒正しい貴族の家じゃったんですじゃ。ただわしのいた世界では、貴族とはここのように魔法を使える者の事ではなく……」 それから語られたことは、ギーシュ達にも語られたことのない、ジョースター家と吸血鬼の確執、人類と柱の男との激闘の歴史だった。 ルイズは話の途中で「そんなホラ話が聞きたいんじゃない」と言おうとして、垣間見えた彼の横顔にその言葉を飲み込んだ。出来れば話したくないことだが、それでもなお話さなければならないと判断した、彼の苦悩を感じてしまったからだ。 ジョセフの言葉は、全て真実だ。そう感じて、ルイズはただジョセフの話を聞き続けた。 「……じゃがジョースターとDIOの因縁はまだ終わっていなかった。ついこの前のことじゃ。海の底から一つの棺が引き上げられた……」 いつの間にかジョセフの口調は敬語ではなくなり、ジョセフの普段のそれになっていたが、ルイズはそれを注意することすら忘れていた。 孫と自分に起こった不可思議な力、スタンドの発現。娘の命を救う為に、仇敵を倒しに行く二ヶ月足らずの旅。信頼を寄せ合った仲間達の死、仇敵DIOとの死闘。 最後、孫の手で蘇った直後の救急車の中、現れた召喚の鏡。 「……わしはなんとしても、DIOをあの鏡に触れさせてはいかんと感じた。そしてその直感は当たっておった。この世界に彼奴が来ていれば、何もかもが台無しになる。わしらの旅だけじゃあない。この美しい世界が、彼奴の手に落ちた。 わしはDIOに近付いてきた鏡の前に飛び出し、DIOの死体を全て蹴り飛ばし、鏡に飛び込んで……ご主人様の使い魔になった。あやつをこの世界にやらんかっただけでも、わしはこの世界に来た意味がある。――こんなところですかの」 朝日の中に町並みが見えてきた頃になって、ジョセフの話は終わりを告げた。 だがルイズは、知らず知らず手綱を強く握り詰めていることしかできなかった。 (何を言えばいいの……何を答えればいいの……? ジョセフは……ただの平民、なんかじゃなかった……。もう旅が終わって、帰れるのに……ジョセフは何があるのかも判らないのに、この世界に来たんだ! 私がもし、ジョセフなら……ジョセフのような事が出来た? ううん……出来ない……きっと足がすくんで、ただ見ているだけ……『突然のことでどうしようもなかった』って言って……それで、終わりにしてる……) 本当は途中で、「もういい!」と打ち切りたかった。図書室で出会った彼女の言葉とジョセフの告白が合わさって、痛過ぎるほど心を抉る。 彼女はジョセフをカットされたアメジストだと称し、ルイズを掘り出してもいない原石だと言った。 だがそれは、ジョセフをかなり過小評価した例えだと、痛感していた。 ジョセフはアメジストどころか、ルビーそのものだ。 認めたくないが、石ころにルビーをあしらった滑稽な姿を今更鏡で見せつけられた。今まで自分が美しいと自負してきたものは、ただの石ころだったのだ。何がメイジだ。何が貴族だ。 私がヴァリエールの生まれでなかったら……何も、何も。 胸の奥から溢れたものを必死に押さえ込もうとして、それが不毛な努力にしか過ぎないことを、ルイズは強く自覚していた。 ここ数日、何回も湧き上がってきた感情と似て非なるもの。ジョセフを妬んで悔しくて泣いたのではない。自らの小ささを本当に知った、不甲斐なさからの涙だった。 「……ジョセフ……ごめんなさい、ごめんなさい……」 抑えきれない感情の発露。片手で手綱は握りながらも、もう片手は拭いても拭いても零れ続ける涙を拭うしかできなかった。 「お、おいちょっと待たんかルイズ。なんじゃどうした、今の話で何も泣くポイントないじゃろ? ちょっと止まるぞ、そんなんで馬乗っとったら危ないわい」 ジョセフは柄にも無く狼狽しながら、急いで留めた馬を木に繋ぎ止めると、それでもなお泣き続けるルイズに腕を伸ばして抱き下ろす。 ごめんなさい、ごめんなさい、とただ繰り返して泣きじゃくるルイズは、まるで本当の子供のようで。 泣き止ませることを早いうちに諦めたジョセフは、少々悩んでから。ままよ、と自らの身を緩く屈めて、ルイズを自分の胸に抱きしめた。 何が悲しくて泣いているのか、何を謝られているのか、ジョセフには全く理解できない。 何で悲しくて泣いているのか、何で謝っているのか、ルイズにも全く理解できない。 だから少女が泣き止むまで。二人とも、何も出来なかった。 やがて慟哭が嗚咽に変わり、しゃくり上げる様な声に変わってきた頃、ルイズは、ジョセフに抱きしめられていた自分を改めて自覚し……今になって、ジョセフを突き飛ばすように離れた。 「……き、気にしないでっ……」 気にするなと言われても何を気にしなくていいのか見当も付かない。ジョセフは、小さくため息を漏らし。引っかかれる危険を押して、ルイズの頭に手を伸ばし、撫でた。 だがルイズはその手を振り解くこともせず、ただ撫でられるままになっていた。 「気にしてくれるなルイズ。わしは見ての通りジジイで平民で使い魔じゃ。他の誰にも言わんから、気にせんかったらいいんじゃよ」 「そうじゃないの! 私はあんたより下なのよ! 劣ってるのよ! 『ゼロ』なのよ!」 キッ、とジョセフを見上げて睨みつけるルイズ。 泣いた理由の片鱗が、少しだけ理解できた。ジョセフは小さくため息をついて、苦笑した。 「わしがルイズんくらいの年にゃ、ただ毎日ケンカしとるだけのクソガキじゃった。努力とか訓練とかが死ぬほど大嫌いで、とにかく気に入らんことがあったら誰彼構わず殴りかかっただけのクソガキじゃった。 それに比べたら、ルイズの方が……」 「おためごかし言わないでッ! 私は昔のあんたを召喚したんじゃないわ、今のあんたを召喚したのよ! あんたに比べて、私なんか……私なんか、情けなさ過ぎるのよッ!」 「おっと、それ以上言っちゃいかん。それ以上言うなら、シタ入れてキスしちまうぞ」 なおも言葉を続けようとしたルイズの唇に、ジョセフの指先が当てられた。 「いいかルイズ。わしもかつて、自分の才能だけで突き進んで、こっぴどくボロ負けしちまった。じゃがな、わしはそこで今までの愚かさを自覚し、大嫌いじゃった修行に専念した。それもせんとただウジウジしとるだけなら、わしは今頃ここにゃおらんわい」 やっとしゃくり上げるのを止めたルイズは、泣き腫らした目で、それでもまだ何か言いたげにジョセフを見上げて、彼の言葉を聞いていた。 「わしの修行をつけてくれた師匠も先輩も友人も、みぃんなわしよりずっと上にいた。今、ルイズが感じている悔しさは、きっとかつてのわしが感じた悔しさじゃ。世の中の人間は、貴族だろうが平民だろうが、必ず自分の弱さにぶち当たった。 今のお前は、正にぶち当たったところなんじゃ。大切なのはぶち当たってから、どうするかじゃよ。うじうじ悩んでるのもよし、弱い自分をどうにかしようとするのも足掻くのもいい。 じゃがルイズ、お前さんには忘れちゃあいかんものがあるんじゃ」 頭に置いていた手を、肩に置き。両手でルイズの肩を掴んだジョセフは、彼女の目の高さと同じ高さに自らの視線を合わせた。 「お前さんにはお前さんを心配してくれる友達だって、お前さんを心配しておる使い魔じゃっておるッ! いいか忘れちゃならんぞ、お前さんは一人じゃないッ! 一人で悩むんも時にはいいッ、じゃが一人で何もかもしようとするのはただの傲慢じゃ! 人を信じて頼るのは弱さじゃあないッ! 自分の弱さを直視せず、自分に出来ないことを出来ると嘘を吐く、その行為自体が真の弱さじゃ! 少なくともわしは、そう信じておるッッッ!!!」 ぐっ、と肩を強く掴んで、彼女に言い聞かせる。 潤んだ鳶色の瞳が、ジョセフの瞳を、真正面から見つめ返した。 「……私、『ゼロ』よ? ジョセフみたいに、すごくもなんともない……それでも、いい?」 「言ったじゃろ。今は『ゼロ』でも構わん。いずれ、強くなるんじゃ……『わしら』は」 「……離してっ、肩痛いわよ、ボケ犬っ」 ルイズはジョセフの手から離れると、背を向けて。ごしごしと目元を袖で拭って、背を向けたまま口を開いた。 「……聞いてて、とっても恥ずかしかったわっ」 「同感じゃな。わしも言ってて死ぬかと思ったわい」 主人の憎まれ口に、ちっとも死にそうじゃない口調で返すジョセフ。 「……どさくさに紛れて恥ずかしいコトばっかり言ってっ。そんなこと言ったからって三ヶ月の食事抜きは覆らないんだからねっ! 心配してくれても、エサあげないんだからっ!」 ピンクの髪の間から微かに覗くルイズの耳が真っ赤なのを、ジョセフは見た。 「そんだけ大口叩いたんだから、ちゃんと責任持って私が強くなるまでいなさいよっ! 思い切り頼ってこき使うわ、覚悟なさい! それから、それからっ……私が泣いた、なんて他の誰かに言いふらしたらっ……絶対に、ぜーったいに、許さないんだからね!? 絶対誰にも言わないでよっ!?」 振り返ったと同時に杖をジョセフの鼻先に吐き付けるルイズは、まだ顔は赤いままで。けれど、ジョセフを見上げる目は。今までとは、決定的に違っていた。 ほんのちょっと、ほんのちょっとだけ――優しかった。 「墓場まで、持って行くことにしますわい。ご主人様?」 ジョセフの笑みは、今までと変わらず。どうしようもないくらい、優しかった。 「さっ、つい道草食べちゃったわ! 早く行かないと店が閉まっちゃうじゃないボケ犬!」 ピンクの髪を勢い良く風になびかせ。木に繋いでいた馬へ歩いていき……ジョセフはその後姿を、微笑ましげに見つめて、その後ろを歩いていった。 To Be Contined →
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ヒリュウ改クルーレフィーナ・エンフィールド ショーン・ウェブリー (サブ) ユン・ヒョジン (サブ) オクト小隊カチーナ・タラスク ラッセル・バーグマン タスク・シングウジ レオナ・ガーシュタイン ヒリュウ改クルー レフィーナ・エンフィールド 鋼龍戦隊の司令官。若いけど大佐、可愛いけど大佐。相変わらず天然おじさまキラーでもある。 今回、デフォルトでは援護攻撃がないので注意。 精神コマンドは再動が無くなったのが惜しいが、やはりサポート向き。集中力やSPアップの育成も視野に入れたい。努力が格安。多少出遅れてもすぐ育てられるだろう。 祝福の習得後はそちらを優先し、努力はユンの応援に任せてもいいかも。 命中値がそれなりにあり、必中抜きでも攻撃を当てやすい。終盤には射撃と命中がPTパイロット並みになる。一方技量値が底辺レベルでショーンが初期取得している手加減がしばらく生かせない。 スキル養成は、テツヤ同様ヒット アウェイを優先。ただしヒリュウ改にはP属性のミサイルがあるため、集中力を先にしても可。 OGSで好評?だったネグリジェ姿とダンディライオン2号ちゃんの姿を見たいなら、途中セーブ後にゲーム終了してみよう。2号ちゃんもサブパイロットだったらよかったのに(無理)。 なお、1号ちゃんは実家でお留守番している模様。 初登場 スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION 性格 努力家 エースボーナス 指揮効果+5% デフォルト機 ヒリュウ改(専用機・メイン) 精神 必中 努力 信頼 祝福 激励 レベル 1 16 26 36 47 消費 15 10 25 45 50 地形適応 空 陸 海 宇 A A A A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 指揮官 1 20 28 39 - - - - - 援護防御 1 1 - - - - - - - ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.8(初期) 111 136 155 115 119 176 46 Lv.99 179 220 224 173 315 362 216 ショーン・ウェブリー (サブ) 整えたヒゲとポニテが素敵なセクハラオヤジジェントルマン。中佐に昇任。クルーに進呈できるよう艦長やユンのブロマイドを持ち歩いているらしい…ヒリュウ改のクルーは士気が高そうだ。 相変わらず最初に覚えているてかげんが、レフィーナの技量の低さで役に立たない。 ラ・ギアス編のうちに幸運を使いたいなら、いくぶん意識的にレベルアップさせる必要がある。 初登場 スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION デフォルト機 ヒリュウ改(専用機・サブ) 精神 てかげん 根性 幸運 ひらめき 熱血 レベル 1 12 20 31 54 消費 10 15 40 15 40 地形適応 空 陸 海 宇 - - - - 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ステータス SP Lv.8(初期) 35 Lv.99 195 ユン・ヒョジン (サブ) GBAの初代OGから10年、ようやく精神コマンドを使えるように。階級も少尉と、妥当なとこまで上がっている。でも大きなカットインは今回もなし。ハガネのバスターキャノンでは3人揃ってあるのに…無念。 序盤は偵察しか使えない。いっそマップ開始直後に全ての敵にかけてしまおう。 戦闘時の台詞では、艦長の天然ボケや副長のネタ振りに対し手厳しくツッコミを入れることが多い。 初登場 スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION デフォルト機 ヒリュウ改(専用機・サブ) 精神 偵察 応援 鉄壁 集中 狙撃 レベル 1 19 23 27 38 消費 1 25 30 20 20 地形適応 空 陸 海 宇 - - - - 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ステータス SP Lv.8(初期) 32 Lv.99 192 オクト小隊 カチーナ・タラスク 近年は面倒見のよさも目立つ姐御。面倒見ついでに某番長を秒殺している。「姐さん」はオシャレじゃないらしいので「姐御」と呼ばせている。ツッコミどころはセンス…オシャレを気にしているところか。 数少ない統率持ちなあたり、何だかんだでしっかり隊長。チャンスがあれば盛大にTACONAGURIにしてやろう。 必中を10で使えるのはお得。ゲシュペンスト改タイプGでリューネルート序盤のボスキラーの一角に。格闘重視のイメージがあるが、格闘・射撃とも横並びで成長するため、ラーズアングリフなど突撃を活用できる射撃ユニットも合う。最初期(カードゲーム)の設定では狙撃兵だったが、狙撃を覚えず突撃を使う。どうしてこうなった。 従来のように最初から熱血を使えるわけではなく(というか今回は覚えない)、魂も単独版になり終盤までお預け。とはいえ、魂の習得レベル50は自軍で覚える3人中一番早い。ちなみにカイはレベル55、リョウトはレベル56。 ツイン精神の気迫で、気合系を持っていないキャラの気力も手軽に上げられる。早めに集中力を取って消費SPを減らすと良い。 集中を覚えず、不屈を覚えるのが遅い。序盤でも無改造のゲシュ改だとあっさり撃墜されることも。機体改造はもちろん、ラッセル タスクの援護防御や、ゲンナジーのツイン版不屈を駆使して生存率を上げよう。なんだかむさ苦しいが ラッセルとコンビで参式に乗せるのも手。安い必中とラッセルの鉄壁により最前線で暴れ続けることが可能。特に改造育成不可のEx-HARDで序盤リューネルートに進む場合は特におすすめ。 エースボーナスを最大限に活かすなら、グルンガストやガンドロなど被弾前提の特機に乗せてあげたい。魂や統率によるマキシマムブレイクが強力なので、高火力機体への乗り換えは積極的に行いたいところ。 底力かガードを養成し、さらに硬くするのもあり。 連続攻撃スキルはL1だけ。ゲシュ改タイプNなどで使いたくなるが、無理に伸ばすより上書きしてよさそう。 今回も小隊メンバーで信頼補正がある模様。集中や鉄壁を覚えないカチーナにとって、この補正はけっこう重要。SRXチームやATXチームが分割される中、オクト小隊は全員リューネルートにいる。多分、合体攻撃が無いからだろう。シャッフルバトラーのビート・オクトパスやドラマCDの「ガンドロに3機乗って突撃」が採用される日はいつ来るやら…。あと(不発に終わったが)本作初回版に付いてくる電撃スパロボSPではエクセレンと"ランページ・オクトパス"なる合体攻撃を繰り出そうとしていた。 初登場 スーパーロボット大戦 スクランブルギャザー 性格 短気 エースボーナス 気力130以上で、受ける最終ダメージ-15% デフォルト機 量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改(カチーナ機) 精神 必中 突撃 加速 不屈 魂 気迫 レベル 1 13 19 29 50 1 消費 10 15 15 15 60 45 地形適応 空 陸 海 宇 A A B A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 統率 カウンター 1 1 1 1 1 1 - - - 連続攻撃 1 - - - - - - - - ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.6(初期) 144 141 175 134 182 180 63 Lv.99 219 218 244 193 368 366 224 ラッセル・バーグマン むさ苦しい男とおっかない女しかいないリューネルート序盤における癒し役候補(タスク談)。ラ・ギアスで地味友ができた。 スキルが地味ながら充実しており、SP量も多い。 鉄壁・応援・激励のローコストは相変わらず。一方、必中は覚えるのがやや遅くコスト高。熱血などを覚えないため、瞬間火力というか派手さに欠ける根っからのサブキャラである。 ルート序盤で撤退ボスを倒す際の援護役にぴったり。連携攻撃を持つリューネと組んで、ガンドロ等を援護射撃してあげよう。援護攻撃がL2なので本命を叩き込む前のHP調節もやりやすく、撤退ライン(或いは底力ライン)ぎりぎりを狙いたい時は彼の出番。序盤の搭乗機はゲシュ改C型のままでもいいが、ダメージ総量を上げたい場合はガンドロに乗せてもいい。援護攻撃と自身の攻撃で、ジガンテ・ウンギアを1ターンに3発(MB有りなら4発以上)ぶち込む事も可能。 参式のGバイソンのシートがもっとも似合う男。誰をメインにしても、格安の鉄壁が非常に役に立つ。自慢の援護防御は活かしにくくなるが。 防御がよく伸び、かつ底力や鉄壁があるので撃墜されにくい。EX-HARDで敵陣に突っ込ませるのもありか。頑丈そうな面々が増えた現在でも防御値トップを保っている…終盤に加入するシュウは別格として。 攻撃力は控えめ。どちらかと言えば格闘が得意で、最初は格闘値と射撃値が同等だが、レベルが上がるにつれ差が開いていく。 恐らく同調の仕様変更の恩恵を最も大きく受けた人。突出した防御を他キャラに与え、その他の能力を他キャラから受け取れる。今回の同調は1ターンのみではなく、ツインユニットを解散するまで効果が持続する。 防御以外に穴が無いラトゥーニを頑丈にしたり、親分と組んで高威力格闘 クリティカルで大暴れなんて事も。同調持ちの中で熱血を持っていない事が弱点(エクセレンとカーラは愛だが)、雑魚掃除は良くてもボス戦は流石に劣る。また、寄生元の対ボス用エースは援護攻撃を持たない事が多いので、見た目の数字だけを求めてツインを組んでも場合によってはダメージ効率が上がらないこともある。 とはいえ乗機のゲシュ改を含め自由度は非常に高いので目的ごとにツインを組めば必ず驚くべき成果を上げてくれる。 トロフィーのみならず隠し武器のキーキャラにもなっている模様。妙なところで優遇されている、と言っていいんだろうか。なお、専用BGMは今回もなし。汎用曲が専用曲みたいなもんだが 初登場 スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION 性格 慎重 エースボーナス 援護防御の最終ダメージ-30% デフォルト機 量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改(ラッセル機) 精神 信頼 鉄壁 必中 応援 激励 同調 レベル 1 13 19 25 42 1 消費 20 15 20 15 30 10 地形適応 空 陸 海 宇 A A B A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 底力 1 1 1 1 1 1 - - - 援護攻撃 1 1 - - - - - - - 援護防御 1 1 1 - - - - - - ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.6(初期) 137 137 158 153 176 176 73 Lv.99 217 184 220 246 331 362 234 タスク・シングウジ 念動力者の中では珍しく、完全スーパー系の能力値と精神コマンドを持つ。例によって射撃と回避がやたら低くて格闘が高め、そして防御はトップクラス。コストは普通だが鉄壁も使える。実用性はさておき、能力値の傾向が真逆のエクセレンと組んで同調してもらうと凄いことになる。「うちのタスクはリアル系」という人にはおススメかも。ヒュッケバインがあればなぁ…。 念動力の成長は後半ゆっくりになり、L8まで上がるのが一番遅い。 最初から必中があり、愛機ガンドロも強力なダメージソース。修行や幸運も備え、リューネルートのボスキラー有力候補。 エースボーナスで幸運の消費がさらに低下。集中力を養成すれば何と12に。 今回は熱血を覚えない。代用で愛を使えるがSP消費が大きく、ローコストの幸運が無駄になるのが残念なところ。終盤はガンドロを別の人に譲りサブで幸運係をさせると、資金稼ぎに非常に役立つ。その際のガンドロ要員はリョウトかカイあたりが有力か。魂とタスクの幸運(+修行)で敵を一掃して稼げる。 いろいろ乗せ換えると台詞で笑わせてくれる。ネタ抜きにしてもグルンガスト系など適性の合う機体があるので試してみよう。参式はステータス相性、修行+2人乗りのPP稼ぎ、念動フィールドなど噛み合う要素が多く、熱血or魂をGバイソン側でフォローできるのも良い。便利な機体であるだけに取り合いになるが、ルート分岐時は常に参式を使える側にいる。 バリア系パーツやブロックのアビリティをつけた改型も悪くない。長射程のALL攻撃が格闘扱いなのもポイント。 特機以外でも、ゲシュペンスト改タイプGなど硬めで格闘系の機体ならけっこういける。 今回はラッキーのレベルが上がるので、エースボーナス込みでかなり発動する。確実性は無いので当てにするものでもないが。レベル30以上(ラッキーL4)+エースの場合、発動率は約16%。 隊長と同様、連続攻撃はL1だけ。ガンドロのナックルならそれなりに機能するが、同機には強力なALL武器もある。枠が足りなくなったら上書きしても構わないだろう。 精神コマンド全般を使いやすくするため、スキル養成は集中力を最優先。あまり避けないことを逆手に取って、底力をたっぷり積むのも一興。ただしガンドロや参式だと生半可な攻撃はバリアで弾くので、たいしてHPが減らず底力が発動しないかも。 初登場 スーパーロボット大戦α 性格 楽天家 エースボーナス ラッキーの発生率+10%、精神コマンド「幸運」の消費SP15 デフォルト機 ジガンスクード・ドゥロ 精神 必中 幸運 鉄壁 加速 愛 修行 レベル 1 12 21 34 55 1 消費 15 25 25 15 65 40 地形適応 空 陸 海 宇 A A B A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 念動力 1 8 16 23 26 33 42 46 - ラッキー 1 12 20 30 - - - - - 援護防御 1 1 - - - - - - - 連続攻撃 1 - - - - - - - - ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.6(初期) 144 134 161 144 164 183 50 Lv.99 224 181 223 237 319 369 211 レオナ・ガーシュタイン オクト小隊で一人だけ参加が遅れるが、それでも序盤のうち。長期間の活躍が可能。 基本能力は相変わらず高い。相方タスクとは対照的に射撃と回避に特化し、技量値も十分にある。先天技能持ちはそれ前提のステータスにされがちだがレオナは念動力者でありながら回避が高く、イングに次ぐ。 アタッカーが消え、ズィーガーリオンの火力不足が顕著になっている。さらにズィーガーはP武器主体なので、ヒット アウェイが有効ではない。こだわりがなければ他の機体に乗せ換えるのも手。ただし、ズィーガー以上に高火力の射撃系汎用機がビルトラプター・シュナーベルとアシュセイヴァーぐらいで、それもたいした差ではない。ある意味、リョウト以上にヒュッケバイン消滅の影響を受けてしまった。H Aを活かすなら、ガンドロとALL武器の射程が噛みあうアシュセイヴァーもあり。カスタムボーナスを加えれば最大攻撃力はラプターを超えるし、バリア貫通がない弱点も直撃で補える。 ズィーガーのままいくなら、H Aを上書きしてしまってもいいかも。回避値の高さやズィーガーの性能を考えると、中盤以降はアルテリオン/ハイペリオンとのツインで突入し雑魚を狩るのも手。この場合は気力限界突破を覚えさせると火力の底上げになる。性格と気力+(回避)のおかげで、避けるだけで気力は上がり続ける。 新精神コマンド「強襲」の存在により、直撃の価値も相対的に低下した。直撃の仕様が変更され、効果対象が自機のみとなった。今回は伝家の宝刀スタンショックを抜けないので、あまり気にならないが。 アーマーブレイカーはSRXの爆砕剣(装甲値ダウン属性)などで代用が利くので、精神コマンド対策にマインドブラストを持たせるのも手。 今作ではSRポイント絡みで一定ターン内に敵を殲滅するステージが多く、加速と連撃を活かして活躍する場面は多い。 直感持ちに共通する難点として、ひらめきを単体で使えないコスト高感がある。もっとも、高い回避値に念動力とエースボーナスの相乗効果により、集中で間に合うことも多い。 初登場 スーパーヒーロー作戦 性格 冷静 エースボーナス 最終命中率+10%、最終回避率+10% デフォルト機 ズィーガーリオン 精神 集中 加速 直感 直撃 熱血 連撃 レベル 1 1 20 27 54 1 消費 15 10 30 20 40 25 地形適応 空 陸 海 宇 A A B A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 念動力 1 1 15 22 27 34 37 43 - ヒット アウェイ 気力+(回避) ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.11(初期) 145 149 177 110 197 197 51 Lv.99 204 226 251 163 390 373 210
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2593.html
レコン・キスタの奇襲により開始されたタルブでの会戦は、二日も経たず終わりを迎えた。 トリステイン王国王女アンリエッタ・ド・トリステインと、アルビオン王国皇太子ウェールズ・テューダーの手によるオクタゴンスペルにより、アルビオン軍は艦隊及び地上軍の大半を喪失。 竜巻の直撃と、竜巻に巻き込まれた艦隊の直撃を受ける事無く、幸運にも辛うじて生き残った兵達は、始祖の子孫達の恐るべき魔力を目の当たりにした為にそのほぼ全てが投降、もしくは逃走を図った。 タルブ平原に駆け付けたトリステイン軍は、逃走したアルビオン兵の捕縛に杖を振るう事となった。 その顛末を、ルイズは知らない。 タルブ平原に艦隊を突き立てた竜巻の後に発生した、まるで太陽が地表に生まれたかの様な光球を生み出した張本人である彼女は、ジョセフが操っていたゼロ戦が空に見えなくなったのを見届けた後、身体の底から湧き上がる激情に押され戦場を後にしていた。 自分が伝説の虚無の担い手である事も、敬愛するアンリエッタを救えた事も、今のルイズには何の価値とてなかった。 ――失った。無くしてしまった。 自分の手で、使い魔を、ジョセフ・ジョースターを帰してしまった。 もう二度と会う事が出来ない。 別れを交わす事も出来ず、感謝を述べる事も出来ず。 あんな『ひこうき』で来なくてもいい戦場までやってきて、最後の最後まで関らなくてもいい危険に関ってきた恩人に、何も自分は報いてやれなかった。 鞍の上でルイズは、人目がないのをいい事にひたすら泣きじゃくっていた。 涙が枯れ果てても、喉が嗄れ果てても、それでも悲しみは涸れなかった。 日が落ち、二つの月と無数の星だけが照らす夜道を一人、ただ馬を進ませ、悲しみに暮れる以外ルイズは何もしなかった。 魔法学院に帰り着いたのは、東の空が僅かに白み始めた頃。寝ぼけ眼を擦りながら出てきた馬子の前で馬から下りた後は、幽霊の様なおぼつかない足取りで寮へと向かうしかない。 鉛の様に重い身体を強引に引っ張り上げる様な気持ちのまま、やっと辿り着いた何日ぶりかの自室のドアの前で、ドアノブに手を伸ばそうとし、ノブを握ろうとし、扉を開けるまでの段階でそれぞれ重大な決意を経過した後、ドアを軋ませながら開いた。 双月の光だけが部屋を照らす中、つい数ヶ月前までそうだった部屋を見れば、また悲しみが膨れ上がる様に込み上げてくる。 ジョセフがいない。ジョセフがいない。もう、帰ってこない―― サモン・サーヴァントで図体のでかい老人を召喚してしまった時の失望から、掛け替えの無い存在になるまで、本当にあっと言う間だった。 使い魔はメイジの半身だ、と言う言葉の意味を、ルイズはひたすらに痛感していた。 「う……うあっ、ううぅ……」 もう泣きたくなんて無いのに、体の中から嗚咽が昇ってくる。 ベッドに突っ伏し、布団を被り、枕を抱き締めて泣きじゃくろうとベッドに向かう直前に、机の上に残されたジョセフの帽子が目に入る。 それと同時に、帽子の下に置かれた便箋が目に入ったのは、ほんの偶然だった。 「……手紙……?」 ぐす、と鼻を啜りつつ、ジョセフが残して行ったのが明白な手紙を今読もうとする気になれたのは、馬の上で十分に泣いていたからだろう。 帽子を摘み、きゅ、と両腕で抱いてから、便箋を手に取る。 「…………?」 内容自体はすぐに読み終わる。 しかし、意味が判らない。 文法が支離滅裂だとか、字が汚くて解読不能だからではない。 走り書きで書かれた文面は、これだけだった。 【ルイズへ。わしが元の世界に帰ってから15日後、もう一度サモン・サーヴァントを行え。出来れば広い場所で。コッパゲと、ジェットに選ばれた友人達も立ち合わせとけ】 「ん、んんんん……?」 今の今まで悲しみばかりに支配されていたのも、どこかへ消え失せてしまった。 ジョセフが何を意図してこの最後の手紙を書いたのかが、全く判らなかったからだ。 一度使い魔になった動物は、死ぬまで使い魔のままだ。 使い魔がいるメイジがサモン・サーヴァントを唱えても、ゲートが開く事は決してない。ゲートが開く場合は、使い魔が死んでいなければならない、が。 「……ジョセフが自殺するとか、有り得ないし」 誰に聞かせる訳でもなくそう呟くと、ベッドに腰掛けて眉間に皺を寄せる。 ルイズには確信があった。 ジョセフ・ジョースターは、そんなつまらない事で死んだりしない。 いくら可愛がっている主人の為とは言え、新しい使い魔を呼び出させる為に自分で死を選ぶ人間ではない。 では、自分は死なずに向こうの世界で生きているとこちらに知らせる為? 「……だったら、15日後でなくていいじゃない」 そう、意味が判らないのはわざわざ15日後と指定している事。 自分の生存表明をさせる様なイヤミをするはずがないのも、ルイズは十分に承知している。 では、一体この別れの挨拶が意味しているものは何なのか。 そして、自分一人ではなく、友人達も立ち会わせる理由は何か。 意味の判らない事をするとしても、意味の無い事をジョセフはするだろうか? 「…………この手紙を書いたのは……、この部屋を出て行く前よね」 急いで部屋を後にしなければならない状況の中、これだけの文章を残せれば自分の目的を果たせるとジョセフは判断したと言う事だ。 「…………判らない、判らないわ」 この手紙を残す意図が判らない。 別れの挨拶にしては、余りに情緒がない。最後のメッセージとしては、余りに意味が判らない。 ルイズは手紙の意味を考えるのを放棄した証拠として、背中からベッドに倒れ込んだ。 生まれて初めて自分の系統に基づいた正しい魔法を行使した身体は、ルイズが考えているよりも強烈な疲労を蓄積させていた。 そのまま深い眠りに落ちた結果、ルイズがもう一度目覚めた時には夜闇の中で月が煌々と輝いており、丸一日完全に眠りの中で過ごしたと気付くのにもう少しばかりの時間を要する事になったのは、また別の話である。 ☆ ――ジョセフが日食の輪を潜り抜けてから、15日後の昼。 あの日サモン・サーヴァントでジョセフを召喚したアウストリの広場に集まったのは、ルイズとコルベール、そしてジェットに選ばれたキュルケ、タバサ、ギーシュの合わせて五人。 ウェールズ本人は今となってはアルビオン亡命政府の長、つまりはアルビオン王国の王となっている。 共に手を携え、アルビオン軍をウェールズとアンリエッタの二人で撃破した華々しい物語は、トリステインのみならず近隣諸国にも轟き渡った。 アンリエッタ王女の政略結婚は土壇場で解消し、改めてトリステイン、ゲルマニアの軍事同盟にアルビオン王国が加盟する事がつい先日決定した所である。 トリステインはほぼ壊滅したアルビオン神聖帝国の数少ない残存兵を取り込んで、現在はアルビオン大陸の簒奪者達を如何に仕留めるか、そして気が早い者はアルビオン大陸を如何に切り分けるかを話し合っている真っ最中。 晴れて王冠を戴き、トリステインの新たな女王となったアンリエッタは、最愛のウェールズ国王との婚姻の儀を挙げる為、多忙な日々を過ごしているのだった。 「しかし、僕もジョジョが残した手紙の意味がついぞ判らなかったな。何にせよ、ルイズがサモン・サーヴァントを行えばその意味も判るんだろうけれど」 穴の中から頭と両前足を出しているヴェルダンデを抱き締めたまま頬擦りしながら、ギーシュが今日集められた全員の気持ちを代弁する。 ジョセフが指定した面々に手紙を読ませてみても、ジョセフが意図しているであろう目的を考え付いた者はいなかったのである。 「まあ、後はちゃあんとルイズがサモン・サーヴァントを成功させるって言う最大の難関が待ち構えているんだけど。大丈夫、ラ・ヴァリエール?」 相変わらず、ルイズを小馬鹿にした笑いにも、ルイズはふんと鼻を鳴らして答えた。 「御心配痛み入るわ、ツェルプストー。これでもコモン・マジックは成功する様になったのよ。いつまでもゼロだとか言われてるだけの私じゃあないって事よ」 いつも通りの口喧嘩が始まるのは華麗に無視し、タバサは地面に座ったまま読書を続けていた。 虚無の系統に目覚めてから、正しい魔力の使い方を身体が理解したのか、初歩的な魔法を使うのに不自由は無くなった。四大系統の魔法は何一つ使えないにせよ、ルイズにとっては大きな進歩だった。 とは言え、虚無の担い手である事はアンリエッタにも話していない。 伝説の系統に目覚めた事を自慢して回る気には、どうしてもなれなかったのだ。 ゼロのルイズで無くなった喜びは確かにあるが、ジョセフとの別れを引き摺ってしまっている事が何より大きく、それに加えて手紙の謎が気になっているのもあった。 あの日から何度も何度も読み返した手紙をポケットから取り出すと、もう一度文面を読み返してみる。当然意味は判らない……が。 (……今になったら、この手紙は本当に助かったわ。もっと意味が判る手紙だとしたら……まだ部屋で泣いてたかもしれないもの) 主人が泣き腫らして部屋に帰って来る事を考えて、ジョセフはこの手紙を書いたのだろうか。 だとすれば、随分と気配りが行き届いていると言うか、全てお見通しと言うか。 スカートのポケットの中に入れている手紙を、愛しげに指先でもう一度触れてから、進級試験の日と同じ面持ちで立っているコルベールに、ルイズは静かに視線を向けた。 「準備はいいかね、ミス・ヴァリエール」 コルベールの問い掛けに、ルイズはしっかり頷く。 ルイズの一連の仕草を見つめ、コルベールは知らず微笑を浮かべていた。 あの進級試験の日とは、ルイズの態度は比べ物にならないほど堂々としたものだった。 ゼロのルイズと馬鹿にされ、劣等感の塊だった少女はもういない。 ここに立っているのは、貴族と呼ばれるに相応しい立派なメイジの一人だった。 (ジョースター君。君がミス・ヴァリエールの使い魔で、本当に良かった。たった二ヶ月足らずの時間を分けてもらったお陰で、彼女は救われる事が出来たのだから――) 日食の輪の向こうへ去った友人に、心の中で礼を述べる。 そして教師としての眼差しで、ルイズを見やる。 「では、ミス・ヴァリエール。サモン・サーヴァントを」 「はい」 すう、と一つ息を吸い、ゆっくりと吐き出す。 ジョセフがいつも行っていた波紋の呼吸の様に、大きく長い深呼吸。 そして愛用の杖を掲げると、朗々と召喚の呪文を唱えていく。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!」 呪文の完成と同時に、勢い良く杖を振り下ろす。 次の瞬間――白く光る鏡の様なゲートが、完成した。 誰かが息を呑んだ音が、無闇に大きく聞こえた。 契約した使い魔が生きている場合、ゲートは開かれない。 ゲートが開かれていると言う事は、つまりジョセフは死んだと言う事実を厳然と示すものだった。 サモン・サーヴァントのルールを知らない者は、ここにはいない。 「ル……ルイズ!」 ゲートを閉じるんだ、と続けようとしたギーシュの言葉が、思わず飲み込まれた。 ルイズは、ゲートから目を背けていなかった。 そこには、“信頼”があった。 盲目的でも依存でもなく、ジョセフ・ジョースターと言う人間を信じる輝かしさ。 ゲートから照らされる光だけではなく、ルイズの立つ姿そのものから光が発せられている様な、そんな錯覚さえギーシュは感じてしまった。 ゲートが開かれてから、ほんの数秒。しかし、これから何が起こるのかを固唾を呑んで見守る全員には、とんでもなく長い時間が経過した様に思われたその時―― 「ゲートの前からどいとけッ! デカいのが行くぞォーーーーッ!!」 聞き間違えようが無い。 ゲートの向こうから聞こえた叫び声は、ジョセフの声だった。 そして次の瞬間、メイジ達は信じられない光景を目の当たりにする事になる。 爆発にも似た轟音が断続的にゲートの向こうから聞こえ、ゲートが奇妙に大きく引き伸ばされたかと思うと、見た事の無い“何か”がゲートの中から現れてくる。 タバサが杖を一振りし、風のロープでルイズを掴んでゲートの前から引き離した。 ゲートを潜り抜けて来たのはピカピカと鮮やかな紫に輝く、巨大な物体。その大きさと言えば、まるでちょっとした建物並。そんな物体がスムーズにゲートを潜り抜けてくる。 紫色の部分が出終わったかと思えば、その後ろからは紫の物体に負けず劣らず巨大な、銀色の長方形。紫と銀の物体には、人の背丈程もある黒々とした車輪が幾つも連なっており、巨大な物体達には似つかわしくないスムーズな前進を可能としていた。 一つの長方形が出終わったかと思えば、その長方形に繋がってまた同じ形の長方形が出てくる。そして合計三つの銀の長方形が出終わると、召喚を終えたゲートは閉じてしまった。 「な、な、な……」 生徒達を見守り指導するコルベールでさえ、想像を絶する召喚に意味のある言葉が出ない。 年若い少年少女達に至っては、度肝を抜かれたと言う言葉そのものの表情で、ただ出てきた物体を見上げる事しか出来なかった。 それはアメリカントラックと呼ばれる、アメリカの緩い規制の産物とも言える巨大トラック。日本では「コンボイ」と呼ばれる事が多く、ロボットにトランスフォームするトラックとして有名な、トラックであった。 だがしかし、ここにいる全員はそんな名前など知る由も無い。 「……ぅぉーぃ」 鳴り止まないエンジン音の中、微かに聞こえる呼び声に気付いたのは、風のメイジであるタバサだった。 召喚されたコンボイの先頭、紫の物体の中からその声は聞こえてくる。 よく見てみれば、紫の物体の正面上側には巨大なガラス窓がはめ込まれており、横側には数段の階段が取り付けられたドアが付いている様だった。 タバサは短い呪文を一言唱えると、ガラス窓の高さまで浮き上がって中の様子を窺った。 ガラス窓の向こうには黒光りする座席があり、その上にはジョセフが腰に佩いていた大剣、デルフリンガーが鞘から半ば抜かれて横たわっていた。 宙に浮いて自分を見つめるタバサに気付いたデルフリンガーは、かちかち柄を鳴らす。 「おお、久し振りだな。とりあえず横のドア開けてくれっか、うるさくて仕方ねぇだろ」 タバサはこくりと頷くと、そのままドアに連なるステップに着地し、ドアノブだと思われる凹みに指を掛けてドアを開いた。 「んじゃあ、そこに鍵が掛かってるだろ。それを捻ったらエンジンが止まる」 その言葉に視線を巡らせると、確かに穴に刺さった鍵がある。華奢な手を伸ばし、鍵を捻ると鳴り響き続けていたエンジン音がゆっくり途絶えて行った。 「さぁてと、だ。元の世界に帰った相棒からお前らに手紙とプレゼントを言付かってるんでな。いいモンばっかりだぜ、俺っちがありもしない腰抜かすくらいにな」 くく、とデルフリンガーが笑う。 タバサは軽口に笑う事もなかったが、興味深そうに青い瞳を剣に向けた。 剣の横には手紙の束が置かれており、その一番上に置かれた封筒には『わしの親愛なる友人達へ』と書かれているのが見えた。 「一番上の手紙は全員で読んでほしいってよ。それぞれの手紙は別に書いてあるぜ」 タバサは無言で手紙の束を手に取り、今までに触った事のないつるつるした手触りの紙に一瞬だけ視線を留まらせてから、自分とデルフリンガーに風を纏わせて運転席から地面へと降りる。 手に持った手紙の束から一番上の封筒を取り出し、ルイズへ向けて静かに差し出した。 「……この手紙は、あなたの使い魔が書いたもの。なら、あなたが語って読むのが筋」 「――そうね」 差し出された手紙を受け取ると封筒を破り、中に入っていた数枚の便箋を取り出す。 便箋に書き連ねられた文章は、確かにジョセフが書いたそれ。 文面に視線を寄り添わせながら、内容をゆっくりと語り始める。 『この手紙がお前達に届いたと言う事は、わしの計画は全て上手く行ったと言う事だ。――ろくに別れの挨拶も出来なかったが、手紙で済ませる不義理を許してほしい』 ルイズの声で紡がれるジョセフの口調に、その場にいる全員がしっかりと耳を傾け。ルイズも時折息継ぎを挟みながら、使い魔からの最後の手紙を読み上げていく。 『そうそう、もし心配しているのならわしは無事に元の世界に戻り、お前達が手紙を読んでいる今も元気にピンピンしとるので心配せんでいい。わしからの手紙とプレゼントを贈る為、そしてルイズに使い魔を返す為にわしは考えた』 そこまで読んでから、不意にルイズの眉根が寄る。数度同じ箇所を読み返し、んん、と疑問めいた声を上げるルイズに、続きを待ち兼ねたギーシュが怪訝げに問いかけた。 「どうしたんだねルイズ。文章の綴りが間違ってるのかい?」 何度も同じ場所で視線を行ったり来たりさせているルイズに全員の視線が集まった所で、ルイズは文章の理解を諦めた。 「…………ねえ、私には理解が及ばないわ。誰か私の代わりに理解してくれないかしら」 そう言うと、その問題の箇所を指で示しながら全員に便箋を見せた。 文面を読んだ全員の視線が、ルイズと同じ様に何度も往復する動きを見せる間、余り表情を変化させない事に定評のあるタバサでさえ、その端正な顔に紛う事のない疑問を浮かべている。 他のメンバーに至っては、これ以上ないくらいに「理解不能」と顔全体で語っていた。 そこには、こう書かれていたのだった。 『……メイジと使い魔は一心同体、どちらかが死ぬまで使い魔の契約が切れる事はない。つまりルイズとの契約を破棄する為には、わしが一度死に、もう一度蘇生しちまえばいいと考えた――』 「……ん、んんん?」 何度も文章を読み返す中、必死に理解しようとする誰かかの吐息めいた声が知らず漏れるのを咎めたりする者もおらず、次の文章は更にメイジ達の理解を拒んでいた。 『どうせそっちに行くほんのちょっと前には、わしの爺さんの身体を乗っ取った吸血鬼に全身の血を抜かれて四分ほど心臓が止まった後に、吸血鬼の死体から取り返した血をもう一度身体に入れてから、心臓を無理矢理動かして蘇生した事もある。 たかだか一分くらい心臓止めただけで、わしが死んだとルーンが判断した時には少々拍子抜けもした』 さして長くもない文章が、大量の奇妙を内包している。 長い沈黙を経た後、意を決して口を開いたのはギーシュだった。 「……ここで一番僕達がすんなり納得できるとすれば、ジョセフが大分とホラを上乗せしているんだと考えるのが自然だと思うんだが、みんなはどう思う」 今まで培ってきた常識が根底から置いてきぼりにされた中、キュルケが辛うじて言葉を絞り出す。 「……そもそも吸血鬼に全身の血を抜かれて、取り戻した血をもう一度身体に入れて、心臓をもう一度動かして蘇った、って一連の言葉の意味が全く判らないわ。今までそんな言葉聞いた事ないもの」 ハルケギニアで初めて紡がれた言葉は、全員の脳裏に共通の疑問を生み出した。 ルイズは全員を代表するつもりもなく、生まれたばかりの疑問を口にした。 「……ジョセフの世界って一体どんな世界なのかしら」 『ひこうき』もそうだが、まるで想像も出来ない様な世界である事は疑い様もない。 ルイズは一つ小さく息を吐くと、考えても判らないジョセフの世界について考えるのを一旦放棄した。 「ほら、手紙の続きに戻るわよ。これ以上考えても多分判らないもの」 その言葉に、それもそうだと区切りを付けた全員に向けて、ルイズは朗読を再開した。 『が、それ以上に、これでルイズに残した手紙に書いた約束を守れる安心の方が大きかったのはマジなとこじゃ……』 「って何よこれ。いきなり砕けて来たわね」 「ここまで真面目な文体で書いてきたけど、そろそろ飽き始めてきてるのが目に見える様だわ」 「ジョジョにしちゃ大分もった方だと僕は思うなぁ」 口さがない部類の友人達の寸評を受けながらも、文面は唐突に終わりを迎えていた。 『そこで無事に帰れた記念に、わしの可愛いご主人様と掛け替えない友人達にささやかなプレゼントを用意した。それぞれに向けた手紙にわしからのメッセージと目録を書いてあるから、ケンカせずに仲良く分け合ってくれ』 ルイズがそこまで読み終えると、全員の目はコンテナへと向けられたのだった。 ☆ 『コルベールセンセへ。 センセへのプレゼントは、トラックとトラックの設計図。それからゼロ戦を一機用立てようかとも思ったんじゃが、流石にムリじゃった。わしの世界じゃ五十年前の骨董品で、残存数もほとんど無かったモンですまん。 代わりに、新品のセスナと設計図、ゼロ戦のエンジンのレプリカを用意した。二番目のコンテナに積んであるから、好きなだけ研究してくれ。いずれそっちでも飛行機が飛ぶのを期待しておるよ』 コルベールの研究室の横に、新たな掘っ立て小屋が建築された。 その中には固定化の魔法を施されたセスナが堂々と鎮座しており、コルベールが今までに見た事もない素材で作られた座席が彼の最高の居場所になっていた。 ジョセフからの贈り物であるセスナの設計図と、何度も分解しては組み立てて構造を把握したエンジンを見比べながら、もう二度と会えない友へ言葉を向けるのは最早日課となっていた。 「なあ、ミスタ・ジョースター。君の贈り物は決して無駄にはしないぞ。魔法に頼らず、誰にでも仕える立派な技術を開発してみせる。それが君に出来る、私からの返礼になるだろう……」 そしてコルベールは羊皮紙に向き直る。 自分自身で作り上げる新たなエンジンの開発の為に。 ――ジャン・コルベールはジョセフから送られたセスナとエンジンを研究し、パトロンの協力を得て飛空船オストラント号を開発。後年、ハルケギニアで初めて作られた飛行機での飛行に成功する。 『ギーシュへ。 お前へのプレゼントの一つ目は、わしの世界で流通しとる金属だ。名前はアルミニウム、軽くて丈夫で加工し易いのが取り柄だが、精製するのにえっれえエネルギーを必要とするのが玉に瑕ってトコロじゃな。 二つ目はアルミニウムの原料になるボーキサイト。熱帯雨林や熱帯雨林があった土地辺りによく鉱床があるらしい。コイツの粉末を吸い過ぎると肺をやられて四年くらいで死ぬから、取りに行く時はマスクをちゃんと付けておけよ。 三つ目がアルミニウムから作ったジュラルミン、四つ目がジュラルミンを更に強化した超ジュラルミン、五つ目が超ジュラルミンを更に強化した超々ジュラルミンじゃ。 コンテナもこの超々ジュラルミンで作られておる。お前も軽いだけの男でなく、軽いくせに使い勝手のいいアルミニウムの様な男になれよ』 一旦そこで文章は締められていたが、便箋とは別に小さな紙片に走り書きされた追伸も添えられていた。 『あ、そうそう。浮気とかマジやめとけ。甘く見とると命落としかねんぞ』 ギーシュに贈られたのは、未知の金属のインゴットと、その原料になる原石。それと何やら、切羽詰った忠告。 時折親愛なる友人からの手紙を読み返す度、ちょっとした苦笑は抑えられない。 「なんだい、破天荒な英雄にしちゃ随分と至らない所があるじゃないか」 たった二ヶ月の付き合いで、一生忘れられないインパクトを残して去って行った親友。 故郷に帰った時に、きっと修羅場か何かあったのだろう。アルヴィーズ大食堂での一悶着など比べ物にならないような、本物の修羅場が。そうでなければ、わざわざ本文とは別の追伸を書いて渡すはずがない。 後先考えず、昨日今日出会った友人を守る為に未知の敵との戦いを恐れない男でも、ちょっとした欠点がある。 ギーシュが様々な壁にぶち当たり心が折れそうな時、手紙を読み返してジョセフと愉快な友人達との騒々しい日々を思い起こし、心の支えとする。 あの騒々しい年甲斐のない友人と別れてから、もう十年以上になる。 最後の追伸を自分の胸の中だけに秘めておいたのは、親友への情けであった。 「きっと君は元気にやってるんだろう。僕もそれなりに元気にやってるし、モンモランシーも泣かせたりはあんまりしてない。長生きしたまえよ、ジョジョ」 もう二度と会う事のない親友に思いを馳せながら、手紙を左の胸ポケットへと仕舞った。 ――ギーシュ・ド・グラモンはグラモン家の四男として様々な戦功を挙げると共に、新種の金属『グラモニウム』の発見、開発に成功する。後に「グラモニウム」の二つ名を名乗り、愛妻との間に数人の子を生し立派な軍人となる。 『タバサへ。 お前へのプレゼントは、わしの世界で一番旨い牛一頭分の肉と、その牛の番いじゃ。 既に食える処理はしてあるから、マルトーに料理してもらえ。それと食べる時にはミスタ・オスマンにもお裾分けするといい。もしあんまりお気に召さんかったら、番いも潰して適当に食べてしまえばいい。 じゃが、食べた後にタバサはこう言うじゃろう』 「――私が今まで食べていたのは、サンダルの底だった」 手紙の最後に書かれていた言葉を読んだ上で、改めて口にしなければならないほど旨い牛。 ただ切って焼いただけのシンプルなステーキだと言うのに、熟れた果実を切る様にナイフが通り、噛めば噛むほど上質な脂が口一杯に迸る肉。 これに比べれば今まで食べていた“牛肉”など、サンダルの底でしかない。 「こいつぁすげえ……。俺達料理人の仕事は、そのままじゃ食べられない材料に手を掛けて食べられる様にするのと、より旨い飯に仕立てる事だ。まさか、材料の時点から手を掛けるだなんて、その発想自体が目から鱗ってヤツでさぁ……。 この牛があれば、ハルケギニア中の料理が全部引っくり返るのは言うまでもありませんや」 実際にこの牛肉を調理したマルトーが、同席しているオスマンに感嘆を惜しまない声を掛ける。 オスマンに出されたステーキがタバサのより明らかに小さいのは、三桁以上の年齢を重ねた老人が食べるにはパンチがあり過ぎると言う配慮ではあったが、オスマンは構わずぺろりとステーキを平らげていた。 「確かに旨い。わしも長く生きてきたが、こんなステーキは食べた事がない。しかし……これだけの牛を育てるのには、それに見合った手間がかかるようじゃな?」 口ひげに付いた肉汁をナプキンで拭きながら問い掛ける言葉に、タバサが小さく頷いた。 「――手紙に同封されていた手引書に寄れば、トウモロコシを食べさせ、ビールを飲ませ、毎日全身を決まった工程で刺激する。なおストレスを与えない為に、音楽を聞かせる、と書いてある」 淡々と告げられる言葉に、マルトーがカーッ、と声を漏らして顔に手を当てた。 「ちぇっ、いずれ潰されて食われる牛だってのに、まるでお貴族様の様な生活じゃねえですかい。いや、これだけの肉になるにゃそれだけの手間を掛けなくちゃならねえってことなんでしょうがね」 「ハルケギニアにいる牛も、それなりの味にする為の方法も提示されている。彼がもたらした牛には劣るだろうが、それでもこれまでに比べれば、きっと革命を起こすのは確実」 二人の言葉に鷹揚に頷くと、オスマンは料理長に視線をやった。 「まあとりあえず、今度はもっと分厚いレアで焼いてもらおうかの。わしはまだまだ長生きするつもりなのに、これだけ旨い肉を食う機会を無くしてしまうのは、余りに惜しい」 愉快げな笑みを浮かべるオスマンに、マルトーは満面の笑みで答えた。 「承知しました、そちらのお嬢さんもで?」 「次はこの牛の内臓が食べてみたい。適当な所を見繕って出してほしい」 表情を変えないまま、貴族が口にしない下手物を所望する小柄な少女にマルトーは恭しく一礼すると、厨房へと戻って腕によりを掛ける事にした。 ――タバサは後に、オスマンとの共同研究により動物や植物の品種改良技術の基礎を確立する。その中で『黄金より貴重』とまで言われる最高級牛の繁殖に成功した。 なお余談ではあるが、使い魔である竜へ事ある毎に最高級牛の品種名である「コービー」の名を付けようとして必死に拒否されるのは、タバサをよく知る者なら全員知っている奇癖であった。 『キュルケへ。 わしがお前にプレゼントするのは、わしの世界での最新ファッションのカタログとヘアカタログを一揃えじゃ。普段使い用の他に、お前の実家の宝物庫に収める分もワンセット用意しておいた。 前にシエスタを助ける為に譲ってもらった家宝の本の代わりと言う事で、勘弁してほしい。 ルイズの家と長年の恩讐があるのは知ってるし、国境を隔てたお隣同士っつーのは非常に仲が悪いのもよく知っちゃおる。知っちゃおるが、それでもやっぱりルイズは可愛いわしの孫なんでな。仲良くしてくれとまでは言わんが、お手柔らかに頼む。 お前はとても魅力的だし、自分がそうだと言う事もよく知っているだろう。 それならトリステインの小さな領土を取りに行くよりも、ゲルマニアの広大な領土を取りに行った方がずっと効率的だろうとわしは思ったりするが。 まあ、わしの贈り物がちょっとでも役に立ちゃ幸いじゃ』 「ダーリンの世界はすごいわねえ。もう何て言うか、あたし一人じゃ一生かかっても全部のドレスを試せそうにないもの」 かつてジョセフに請われて渡した、たった一冊の薄っぺらい「召喚されし書物」の代償としては、その重さも内容も比較するまでもない。 まるでその瞬間を切り取った様に克明な絵と、指さえ切れてしまいそうに薄い紙。この本だけでも好事家に売れば城でも買える金貨が手に入るだろう。 しかしキュルケにとっては、このカタログは何物にも勝る贈り物である。国一つと引き換えと言われれば交換を考えないでもないレベルの価値が其処にあった。 しかしハルケギニアでは想像もしないくらいに多種多様なデザインのドレスやヘアスタイルは、キュルケには似合わないものも多くある。 そこでキュルケが目を付けたのは、彼女の親愛なる友人であるタバサやルイズである。 キュルケとは種類の異なる美少女である二人は、キュルケの審美眼に拠って魅力的に着飾らされる羽目になり、圧倒的多数の男子と少数の女子からの恋文攻勢に立たされる破目にもなった。 そんな中でも特に彼女の目を引いたのは、「ブラジャー」と呼ばれる胸当てだった。 この下着は乳房を支えるのが主目的だが、デザインを工夫すればただでさえ大変な胸元がより大変になる事に気付いたその時、キュルケの野望は具現化したと言っても過言ではなかった。 今までも大きく広げていた制服の胸元がより大きく広げられ、これまでより更に深まった胸の谷間を彩る真紅の胸当ては、学院の男達の視線を以前とは比べ物にならないレベルで集めたのは言うまでもない。 学院を卒業するまでに流した浮名の数は、長い学院の歴史でも長く語り継がれる事になるのだが、それはキュルケと言う稀代の美女を語る上では序章でしかなかった。 ――キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーは、火の魔法と彼女自身の美貌を存分に駆使し、後に故郷ゲルマニアの女王として君臨する。 特定の配偶者を持たず、数多くの愛人と恋人を終生侍らせ続けた彼女は“処女王”の二つ名で呼ばれる事となる。 『わしの可愛いルイズへ。 この手紙を読んでいると言う事は、お前は魔法をきちんと使える一人前のメイジになったと言う事だろう。まーそーでなくとも、一度はわしを召喚しているのだから、もう一度くらいは召喚に成功してもバチは当たらんはずじゃ。 こんな形で別れる事になったのに心残りがないと言えば、嘘になる。お前に直接別れを告げられなかったし、お前が困っていても24時間以内に駆け付けてやれないのはとても辛いが、それは言っても詮無き事じゃから、な。 わしがたまたまお前の使い魔になった事も、短い間でさよならを言わなくちゃならなかった事も、それはきっとそうなるべくしてなった事なんじゃろう。だからもう、わしの事は気にするな。 わしはわしの世界で生きていかなければならんし、お前はお前の世界で生きていかなければならん。だから、もうわしらの手から離れた事をずーっと書き連ねても意味がない。 ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールはわしと言う使い魔を失ったかも知れん。しかし、わしといた二ヶ月でルイズが手に入れた物はそれ以上に沢山ある。今のお前には良き友人も教師も間違いなくいる。お前が何と言おうとな。 それは間違いなく、これからのお前にとってとてもとても大切な事じゃ。 わしも長い事生きてきたから、無二の親友を戦いで失いもしたし、わしを育ててくれたエリナおばあちゃんやスピードワゴンを見送りもした。しかし、それ以上にわしはもっと沢山の大切な物を手に入れてきた。 もしわしが大切な者を亡くした悲しみに捕らわれ続けていれば、お前と出会う二ヶ月も無かっただろう。お前達との二ヶ月間は本当に色んな事があった。じゃが、本当に楽しい二ヶ月だった。 異世界で出会った掛替えの無い友人達を、わしは死ぬまで忘れる事は無いじゃろう。 これからお前の行く道には色々と厄介事があるかもしれんが、今のお前は一人じゃあない。 お前は友を助け、友にお前を助けてもらえ。 最後になったが、わしがお前にしてやれる最後の贈り物を用意した。 わしの代わりに、お前の使い魔になる様な動物はどんなのがいいのか一生懸命考えた。ドラゴンやらグリフォンやらが実在する世界で、果たしてわしの用意できる程度の動物でいいのかと思ったが、まあカエルとかネズミとかの使い魔の方が一般的みたいじゃし別によかろう。 何はともあれ、これからのお前が幸せである様に祈っておる。 わしもお前に心配されん程度に、幸せにやっていくからな。 ルイズを愛するジョセフ・ジョースターより』 机に向かって羊皮紙にペンを走らせているルイズの耳に、ノックの音が聞こえた。 「開いているわ」 ペンは止めず、ドアに視線を向ける事も無く短く答える。 「失礼致します」 短い挨拶と共にドアを開けて入ってきたのは、シエスタだった。 手にはティーセットを乗せたトレイを持ってきており、ルイズの指示を受ける前に手馴れた様子でテーブルの上に茶の用意を済ませていく。 二人きりの部屋の中、さして互いに言葉を交わすでもなく、ペンが走る音とティーセットが微かに音を立てるだけの静寂の中、カップに注がれた茶が緩やかに湯気を立て出した頃にシエスタはルイズの背に向けて声を掛けた。 「ミス・ヴァリエール。お茶の用意が整いました」 「そう。じゃあ頂こうかしら」 ペン立てにペンを挿し、椅子を軋ませて立ち上がるとテーブルへと足を向ける。 テーブルの上にはティーカップと、クックベリーパイがツーピース乗った小皿。 ルイズの足取りに合わせてシエスタが引いた椅子に腰掛けると、まずは茶を一口。 「うん、いい案配ね」 「恐縮です」 矢鱈に視線を合わせはしないが、それぞれの口元は柔らかく綻んでいる。 二人を引き合わせた張本人であるジョセフはもういないが、シエスタはタルブの戦以来、タルブを守った英雄であるジョセフに返せなかった恩をほんの少しでも返すべく、ルイズに甲斐甲斐しく仕えると決意した。 ルイズはそれを嫌がるでも厭うでもなく、特に何も言わずシエスタを自分のお付きメイドとして扱う様にし、現在に至っている。 夏季休暇も終わり、そろそろ秋の気配が見える頃になっても、二人の会話の糸口は決まっていた。 「ジョセフさん、お元気にしておられるでしょうか」 「アレがそうそう耄碌するはずがないじゃない。だって私の使い魔だったんだもの」 殆ど毎日交わした決まり文句を口にしてから、パイを一口食べる。 「ところでシエスタ。貴方の故郷の様子はどうなってるの」 「ええ、平原はメチャクチャになっちゃいましたけど……フネの残骸やら何やらで結構な臨時収入が出来ましたので。来年にはまたブドウの作付けも出来るかと思います」 シエスタが笑みを浮かべながら答える言葉に嘘がない事を、ルイズは知っている。 今のルイズは、タルブの復興状況を知る立場にある。ジョセフからの手紙を受け取った後、ルイズは一人トリスタニア城へ出向き、自らが虚無の担い手であるらしい事をアンリエッタとウェールズに告白し、二人に宛てられた手紙を渡した。 アンリエッタは驚きながらも、親友が落ちこぼれのメイジどころか伝説の系統の使い手だった事を喜び、そして虚無の系統に目覚めた事を他言しない様に厳命した。 新たな女王の役に立ちたいと願うルイズと、親友を禍々しい権力闘争に巻き込みたくないアンリエッタの押し問答を押し留めたのは、アルビオンの王となったウェールズだった。 虚無の力を使う決断はアンリエッタに任せ、ルイズの独断で力を行使しないこと。この条件にまだ納得しかねたルイズに、ウェールズは少しばかり悪戯っぽい笑みを向けて説得した。 「あのジョセフ・ジョースターは、自分の力を濫用したりしなかった。しかし力を用いるべき時には、全力で事に挑んだ。だからこそ、私が今こうして生きて愛する従妹と婚約を結ぶ事が出来たのだ。 君の愛した使い魔は、君が無闇矢鱈に死地へ向かう事を願ったりはしないだろう。私達は、彼から貰い受けた多くの物を返す事が出来なかった代わりに、彼が大切にした少女を彼と同じ様に大切にしたいと考えている」 王としてではなく、友人として語り掛ける穏やかな口調。 それでもなお、でも、と反論しようとしたルイズに、ウェールズは僅かに口調を変えた。 友人の名誉を守ろうとする男の声で、静かに言葉を紡ぐ。 「あのジョセフ・ジョースターは、愛する主人に『国の為に力を使い尽くして死ね』なんて言うだろうか? もし彼がそう言うと思うのなら、君を私達の手駒とする事に異論はない」 そう言われてしまえば、ルイズにそれ以上歯向かう言葉など存在しない。 悲しげに俯いたルイズに、アンリエッタはすぐさま羽ペンを取ると羊皮紙に文面を書き連ねる。それはルイズを女王直属の女官とする許可証だった。 許可証をルイズに手渡すと、その手を離さないまま優しげな笑みを無二の親友へと向けた。 「今のわたくしには、愛するウェールズ陛下がおります。ですがルイズ、あの奇妙な使い魔と初めて出会った夜に言った言葉をもう一度、貴女に送ります」 女王から臣下に向ける為の表情ではなく、幼い頃からの親友に向ける為のアンリエッタの声色で、ルイズの手を握る手に力を込め、ブルーの瞳を潤ませて真正面からじっと見つめた。 「友達面で擦り寄ってくるだけの宮廷貴族達とは違う……私に真に忠誠を誓う貴女が、私には必要なの。今はもういないジョジョの分まで、わたくしの友人でいてほしいのよ、ルイズ!」 身に余る言葉を受け取ったルイズは感極まり、涙を流しながらアンリエッタに抱きついた。 「――女王陛下!」 「ああ、ルイズ! ルイズ! わたくし達だけの時はそんなよそよそしい呼び方をしないで! 昔の様に姫さまと呼んで!」 ひしと抱き合いながら、二人で気が済むまでおいおいと泣き合う姿を、ウェールズは目を細めながら眺めていた。 ルイズは感極まって泣き続けながらも、頭の何処かで何故こんなに涙が止まらないのかを理解した。 自分がメイジであるかどうかなど関係なく、自分を必要だと認めてくれる。 そう、ジョセフもそうだった。魔法が使えない落ちこぼれを馬鹿にする事無く、ルイズはただのルイズでいいのだと認めてくれた。 虚無の力ではなく、ルイズ本人を必要だと、敬愛する女王陛下とウェールズ陛下に認めてもらえた。 別れの手紙に書いてあった事は嘘ではなかった。今の私は一人ではないのだ、と、確信出来た喜びの涙だと、判ったからだった。 その日からルイズは、アンリエッタ達の前で『虚無』を口にする事はなくなった。 アルビオン大陸への封鎖作戦が進行しているとは言え、表向きは今すぐに戦争を仕掛けようとはしていないので国もそれなりには平穏を保っている。 休日には朝早く学院からトリスタニアへと向かい、アンリエッタの公務中は何をするでもなくただ女官として女王の側に立ち、時折出来る暇に言葉を交わし、慌しく短い食事の時間を共にしてまた学院へ帰る。 授業がある日には友人達と軽口を叩き合ったり一方的にからかわれたりしつつ、アンリエッタから届いた手紙に返事を書き、伝書フクロウに託す。 アンリエッタに送る手紙を書く手を一旦止めて、毎日の習慣となりつつあるティータイムを今日もまた過ごしていた。 空になったカップをソーサーの上に置くと、シエスタは慣れた手つきでそっとお茶を注いでいく。 「ジョセフさんの世界って本当にすごいんですね、ミス。贈られた軟膏でアカギレもひび割れも出来なくなっちゃいましたし、お腹の調子を悪くしてもあの丸薬ですぐに治ってしまいます」 シエスタにもジョセフからの手紙とプレゼントは贈られていた。 竜の羽衣のお陰でタルブを守れた事、無事に元の世界へ帰還できた事、シエスタの祖父の遺言通り、祖父の生まれた国へと返還した事、初めて会った時から親身になってくれた事。それらについて丁寧に礼が述べられた後、シエスタへのプレゼントも添えられていた。 見た事もない素材で作られた箱にたっぷりと詰められた、これまた見た事もない素材で作られた小さな筒に入った軟膏と、茶色の小さなガラス瓶に入った茶色の丸薬。そして軟膏と薬の作り方と材料。 ジョセフの世界の単語で言えば、ダンボール箱にたっぷり詰まった日本製の軟膏と正露丸。 軟膏の実物は学院中の使用人全員が毎日使っても二年分は優にあり、使用人の肌環境を劇的に改善させる事となった。 正露丸は魔法も必要とせず、ただ飲んだだけですぐに腹痛を治めてしまう。使用人のみならずメイジ達にもその評判は流れ、軟膏や正露丸自体やその材料の研究も流行の兆しを見せている。 「……そうね。あいつはいっつもそう。自分は他人の為に走り回ったくせに、あんなに一杯贈り物なんか贈ってきて。腹が立つわ」 ジョセフの話題になると時折零れる刺々しい言葉は、ジョセフへの思慕の情が漏れそうになるのを隠そうとするパフォーマンスである事は、シエスタのみならずルイズの主従関係を知る友人達にとっては周知の事実だった。 その証拠に、刺々しい言葉とは裏腹に、かつての使い魔を語る口調はいつもとても柔らかい。 しかしその柔らかな口調は、すぐに言葉に似つかわしい刺々しさを持つ事になる。 「……で、あいつは一体どこほっつき歩いてるのかしら」 「さあ……厨房からここまで擦れ違いませんでしたし、いつもの様にどこかで昼寝なさってるんじゃないでしょうか」 本格的な棘が発生しても、シエスタはどこ吹く風と言わんばかりにしれっとルイズの言葉を流す。 それがまたルイズの気に障り、見る見る間にテンションを上げさせて行く。 「あいつあたしの使い魔でしょ!? なのにいっつもご主人様の側にいないでほっつき歩きっぱなしってどう言うことかしら!」 それから一通りきーきー喚いている所に、ドアがギィと押し開けられた。 部屋へ入ってきた姿を見たルイズが、勢い良く椅子から立ち上がると鞭を“彼”へ向けた。 「一体今までどこブラブラしてたのよ! 使い魔がご主人様の側にいないって、アンタ本当に使い魔としての自覚あんのジョセフ!?」 しかし“ジョセフ”は意に介さず、後ろ足で首の後ろを掻いた。 その悠然とした態度が更に癇に障り、しばらく散々喚いて疲れたルイズがじとりとした目で“ジョセフ”を見下ろした。 ジョセフ・ジョースターがルイズへ贈ったのは、自分の代わりの使い魔になる動物だった。 ジョセフがスピードワゴン財団に無理を言って用意させたのは、虎の仔。地球に生息する虎の中でも最大級の体格を持ち、尚且つ生息する個体数も少ない貴重なアムールトラをルイズへと贈ったのだった。 無論ルイズはその虎にジョセフと名付け、使い魔として契約を果たした。 しかしこの虎は色々と小生意気で、コントラスト・サーヴァントも行ったにも拘らず、主人を主人と思っていない様に自由奔放に振舞う。 トラックのコンテナに設置された檻の中にいた時は猫程度の大きさだったのが、良く食べ良く寝て良く走った結果、あっと言う間に大型犬よりも大きくなっている。これで更に大きくなったら果たしてどうなるのか、今からルイズの頭痛の種だった。 「まあまあそう怒るなよ娘っ子」 部屋の隅でかちかち唾を鳴らし、能天気な声で取り成す剣の声が更に怒りを増幅させる。 「うるっさいわね! アンタはいいわね、前のジョセフの時も今のジョセフの時ものうのうと隠居暮らしが出来て」 「な! おめえそれは言っちゃなんねえ事だぞ! 大体娘っ子もお前らも伝説の剣を何だと思ってやがる!」 貴族と剣の言い争いも恒例行事。黒髪のメイドは意にも介さず、まだ手の付けられていないパイを手に取ると、ジョセフへと差し出した。 「ふふっ、ジョセフさん。沢山食べて大きくなるんですよー」 大きく開けた口の中へパイを落としてもらい、ジョセフは嬉しそうにパイを飲み込むとシエスタの足元へ身を摺り寄せた。 「あっ! こらジョセフ、何ご主人様以外の女に媚売ってるのよ!」 「あらミス、ジョセフさんと私はとーっても仲良しなんですよ? こんなに可愛い虎さんをしかってばかりの怖いご主人様より、ご飯上げて可愛がっちゃう私の方がずーっといいですよねー?」 がぁう、と虎が暢気に鳴いて、四つ巴の口喧嘩が発生するのもまた日常茶飯事。 伝説の担い手と伝説の使い魔は、そんな肩書きなど関係なくじゃれあっていた。 ――シエスタはそれから学院のメイドを数年勤めた後に故郷のタルブ村に帰り、丈夫で働き者の夫を得てブドウ栽培とワイン作りに専念する。 シエスタが完成させ、村の恩人である英雄の名を冠した「ジョースターワイン」は、ヴァリエール家の晩餐会に供され、トリステインでも屈指の高級ワインとして名を馳せる事となる。 ――ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、ウェールズ王と共に手を取り合うアンリエッタ女王の側に付き従い忠誠を誓う女官として、使い魔である巨大虎と共に歴史書に名を残す事になる。 彼女が虚無の担い手であった物語は世間に聞こえる事は決してなかったものの、彼女の誇り高い生涯はヴァリエールの子孫達に語り継がれていくのだった―― ゼロと奇妙な隠者 完
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前ページDISCはゼロを駆り立てる 薄く目を開けて眠りから覚めたルイズは、今日もまた屈辱と虚構にまみれた一日が始まるのだと知って、魂を搾り出すような溜息を吐いた。 顔を洗いたいけれど、私は魔法を使えない。だから空っぽの桶を満たすには、平民と同じように広場の隅にある井戸まで行かなければならない。 暗鬱とした泥のような感情が噴出し、ベッドが底なし沼と化して体を飲み込んでいくように思われた。 息が詰まって胸が苦しくなり、ズキズキと胃を絞り上げられるような痛みが体内で暴れる。 無数の金属片を擦り合わせるような不協和音が頭の中で響き、ルイズは小さく唸りながら膝を立てて顔を埋めた。 不甲斐ない自分への怒りが、努力が実らない苛立ちが、常にルイズの傍らには存在している。どれだけ振り払おうとしても、それは絶対に消えはしなかった。 黒い炎に絶え間なく身を焼かれ続けている。その燃料は己自信の魂と肉の一部であり、歩んできた人生であり、また運命でもあった。 逃げられるはずも無い。この命ある限り、逃げ場はどこにも無い。 ルイズは死刑執行台に上っていく囚人のように、のろのろと時間をかけて身支度を整えた。 「おはよう、ルイズ」 平民のように鍵使ってドアを施錠していると、ルイズがこの世で自分の次に憎んでいる人物の声が聞こえてきた。 彼女はゲルマニアからの留学生。優秀な火のトライアングルメイジにして、ルイズのライバルでもあるキュルケだ。 相変わらず豊満に実っている胸を、ボタンを必要以上に多く開けて見せびらかしている。 酷すぎる自己嫌悪によって吐き気が込み上げ、筋肉が痙攣して喉が裏返りそうになった。それでも顔だけは平常を維持できるのが、ルイズの仮面の暑さを物語っている。 私には無い魔法の才能。私には無い女らしい体つき。私には無い女としての魅力。でも彼女は全てを持っている。それも当然のように、だ。 「それにしても、寂しくなるわねえ。ルイズともこれでお別れか」 「……? なにを、言っているのよ、ツェルプストー」 自分の惨めさに押し潰されそうになったルイズは、なんとかそれだけは言い返した。口喧嘩では勝てないと分かっていても、どうしても構わずには居られない。 胃酸が混じったのかすっぱい唾を飲み下して、折れ曲がりそうになった背筋を逆側から叩くように伸ばす。自分が取るに足らないゴミ以下の存在だと認めたくなかった。 挑発的な笑みを浮かべているキュルケの顔を、ありもしない胸を張ってルイズは見返す。 「ルイズ、あなた退学になったじゃないの。進級試験で、使い魔を呼べなかったから」 あっけらかんと言い放たれた彼女の言葉によって、ルイズは馬車を投げつけられたような衝撃を受けた。 足から力が抜けて、閉めたばかりのドアに背中がぶつかる。大きく見開かれたルイズの目に映った世界は、バラバラに崩壊を始めていた。 頭の中で誰かの声がする。認めるな、と。認めたら、お前は……と。 「え、な、そんな……。ほ、ホワイトスネイク! 出てきなさい!」 「どうしたのよ、ルイズ……、こんな朝から叫んだりして。 ショックなのは分かるけど、ね……? それに白蛇って、そのぼろっちい人形の事?」 ルイズの手の中には、いつの間にか白い人形が握られていた。 アルビオンへ旅行へ行った時に、お父様に買ってもらった人形だ。ルイズが最も大切にしている宝物の一つ。 元は勇者イーヴァルディを模して作られたのだろうが、長年の劣化によって色を失い、下手糞な継ぎ接ぎだらけのみすぼらしい姿を晒している。 これを縫ったのは誰だろうか。一瞬だけ浮かんだ疑問に、押し込められていた記憶が噴出して答えた。 自分の指に、真新しい包帯がある。昨日の夜に、人形を縫おうとして、針を刺してしまったから。 「そんなに怯えなくても……。これはあたしの使い魔のサラマンダー、フレイムよ。 噛み付いたりしないから、安心して」 いつの間にかキュルケの背後に居たのは、人間を軽々と食いちぎれそうなサラマンダーだった。 その雄雄しい姿を見て浮かぶのは嫉妬と羨望。自分にこれだけの力があれば、どれだけ幸せだっただろうか。 俯いていた視線を持ち上げると、相変わらず微笑んでいるキュルケの顔があった。 いや、笑っているのではない。彼女は私を哀れんでいる。ゼロで何もない可哀そうな奴だと思っている。 「そんな……わ、わたし、私は……」 懐から杖を出して、絞り出すようにして呪文を唱えた。「フライ!」だが何も起こらない。 次々に叫ぶ「錬金! ライト! コンデンセイション !」何も起こらない。 「さ、サイ、レント! レビテー、ション……。ウィン、ド……ブレイク……」涙で視界が歪み、鼻が詰まって、唯一の自慢だった綺麗な詠唱すら出来なくなった。 完全に体から力が抜けて、ルイズは絨毯の上にへたり込む。裸でロマリアに放り出されたような寒気が襲い掛かってきて、ルイズは自分の体を強く抱きしめた。 「ああ、ルイズ……。僕のルイズ……、か。 昔は君の事が好きだったが、なんだね、そのざまは。16になってコモン一つ使えないとは」 「ワルド、さま……」 がたがたと震えながら、目の前で自分を嘲笑う婚約者を凝視する。 かつて自分に優しく接してくれた彼の姿は無く、そこにあったのは、ただその他大勢と一緒に自分を中傷する青年だった。 ワルドは汚いものでも見たように顔をゆがめ、大きく舌打ちする。ルイズの事など忘れたかのように、羽帽子を被りながら踵を返した。 「ルイズ、あなたは何をやっているのですか?! ヴァリエール家の三女ともあろうものが、このような醜態を晒して! 恥ずかしい!」 「おかあさま……」 呆然とワルドを見送っていたルイズの背後から、ヒステリックな女性の声が響いた。 振り向かなくとも声の主が誰なのか、十分すぎるほどに分かっている。無数のウジ虫が背筋を這い上がっっていった。 ルイズは貴族の証であるマントを強く握りしめ、あふれ出した涙をそこに吸い取らせると、恐怖に押しつぶされそうになりながら視線を向ける。 果たしてそこにいたのは、ルイズが最も恐れ、そして最も愛している家族だった。 「ちびルイズ! まったく、本当に……」 「……ルイズ、私は貴方の事を信じていたのよ? でも……」 大好きなカトレアが悲しそうな目をしているのを見て、ルイズは全てを拒絶するために目を閉じる。 これが夢である事は分かっていた。目が覚めさえすれば、私は将来有望なメイジに戻れる。胸を張ってヴァリエールだと言えるようになるはずだ。 「なんで、なんで醒めないのよ……。もう、やだよ……」 しかしドアに頭を叩きつけても、夢は一向に消えはしない。誰もかれもがルイズに失望し、そして哀れむ。馬鹿にする。 裂けた額からは生暖かい鮮血がどろどろと流れ出して滴った。それなに夢は覚めてくれない。悪夢が終わってくれない。 胸を根こそぎ抉られるような虚しさと、頭の中をゴキブリが這い回るような不快感に蝕まれた。 「なんで、なんで努力しても無駄なの? わたしは、私はただ、普通の……」 爪が皮膚を突き破り、肉を深く切り裂いて血が流れる。荒れ果てた心情を映すように手足の肉が枯れていき、とうの昔に熱を失った体が崩れ始めた。 無数の破片になって落下していく自分の右腕。だがルイズはただ、根元から折れて砕けた薬指を無感動に眺めていた。 長かった地獄がやっと終わるのだ。人生の終焉に感謝こそすれ、拒絶するほどの力はもう残っていない。 両腕を失った体をドアに預けると、衝撃が不味かったのか左の肩が丸ごと落ちてしまった。脆すぎる体に苦笑し、光を失いつつある目で空を見上げる。 生憎と青空なんて言う気の利いたものはなく、人生の殆どを覆っていた暗雲が空まで閉ざしていた。 こんな時までつまらない人生だ、と小さく溜息を吐く。 「でも、最後に一度だけでいいから、魔法を使いたかったな……」 全てを失くした諦観の後で、消え入りそうな声でそう呟いた。 織り込まれた絶望はガリアの森よりも深く、望みはアルビオンより高かったが、何一つ叶わない。 とうとうルイズを構成していた何もかもが灰となり、後に残ったそれも強風に吹き散らかされ、何も残らなかった。 カーテン越しに差し込む星明りだけが照らす中、ルイズはいつもの悪夢から目を覚ました。 最悪の目覚めに大きく舌打ちし、ベッドから体を起こして頭を振っても、脳内にこびり付いた夢の残滓は振り払えずしつこく疼ている。 薄い夜着は多量の汗を吸っており、肌に絡みつくクラゲのようで不快だ。上質な生地を使っているとはいえ万能ではない。 ルイズは胸の部分をつまみ上げ、何度か動かして空気を送り込む。火照った体には、ひんやりとした部屋の空気が心地よかった。 窓の外は真っ暗で、まだ小鳥さえ眠っているような時間帯。本音を言えばこのまま寝てしまいが、それが無理だというのはルイズが一番よくわかっている。 せめて寝汗をきっちりと落とせれば違うかもしれないが、浴場は完全に使用時間外であり、ぬるま湯でさえあれば御の字だろう。おそらくは冷水を張ったプールになっているはずだ。 朝一番で水風呂に飛び込むほど酔狂ではないルイズからすれば、清潔なタオルで汗をふき取るぐらいが精々だった。 「ふん……。下らない悪夢だわ」 ルイズは軽く腕を振って念力の魔法を発動させ、テーブルの上に置かれていたワインをグラスへと注ぐ。 手元まで引き寄せたグラスをぐいと傾け、本来はゆっくりと味わうべき酒を一気に呷る。 味も風味も台無しな飲み方ではあるが、こんな気分の時はこれが一番だ。 ゴクゴクと喉を鳴らして最後の一滴まで飲み干すと、膝に乗せた腕に向けて大きく溜息を吐いた。 一見すると無手に見えるが、人指し指にはまっている小さな指輪がルイズの杖だ。 細かい細工のされた台座の上には風の力を蓄えておけるという貴重な石が乗っており、アクセサリーとしても十分に耐えるが、杖としてはかなり実用的なもの。 もっとも用心深い軍人が好むような一品であり、魔法学院にふさわしい杖であるとはとても言えないため、ルイズも普段は指揮棒サイズの杖を振っている。 「大丈夫カ、我ガ本体」 「ホワイトスネイク……。問題ないわ。 バラバラにしてやった過去が、石の下から……ミミズのように這い出してきただけよ」 ルイズは投げやりにそう答えると、手渡されたボトルからワインを注ぎ何度も何度も空にする。 酔って寝てしまえば楽なのだろうが、アルコール度数が低い上にルイズは酒に強い。正体を失くすほど飲もうとしたら、それこそ朝になってしまうだろう。 酒臭い気と赤ら顔を引っさげて朝食に向かう気にもなれなかったので、ルイズは一度酒を飲む手を止めた。 大きく深呼吸して心を落ち着かせる。額に浮いた汗を拭い、目を閉じてこの夢の始まりについて思いを馳せた。 あれはたしか、最初の魔法を奪い、その愉悦を味わっていた最中の事だったように思う。 夢の中では領地に風邪が流行し、魔法が使えないという重圧で心身ともに弱っていたルイズは、1週間も生死の境をさ迷った。 その間、枕もとでは家族が交代で番をしてくれたのだ。事実ならどれほど救いになった出来事だっただろうか。 実際に風邪は流行してルイズも罹ったが、何てことはなかった。高熱というほど熱も出ず、ただ少々調子が悪い、程度だった。 どれほどの努力の果てにも得られなかった輝きを、手に入れる手段を得たのだから当然だろう。もうルイズはゼロではなかったのだ。 ただ周囲の目に怯えるしかなかった少女は大人になり、猛毒の刺を持つハンターとなった。欲しいものは何もかも手に入れてきた。 その代わりに、度重なる悪夢がルイズを襲った。 ホワイトスネイクの本体であったエンリコ・プッチによって一巡した世界では、自らの未来を認めずに運命を捻じ曲げようとした場合、運命に報復されてダメージを受ける。 DISCによってルイズも体験した出来事だが、これが現在のルイズにも当てはまるとしたらどうだろう。 不快なこと極まりないが、ゼロと呼ばれて蔑まされ続けるあの夢こそが、ルイズが本来歩むべき人生というヤツだったのかもしれない。 例えば小さいことではあるが、この魔法学院の窓から見える風景も、領地にいた頃に見た夢の景色と似ている。 「汗を拭きたいわ。替えの服と、タオルをとってちょうだい」 「了解シタ」 ルイズは空になったワインボトルとグラスをテーブルの上へと戻し、大きく息を吐くと目を閉じた。 本体を失った直後の彼を呼び出したことにより、ゼロという正しい歴史から捻じ曲げられた運命。それがあるべき元の姿に戻ろうとした結果、ルイズに悪夢を見せているのかもしれない。 だが、そうだとしても、ルイズは歩みを止める気はなかった。 馬鹿にされ蔑まれ、貴族の誇りだけを頼りに地獄の釜の底を這いずり回れなど、カエルの小便と同じだ。とても飲める条件ではない。 だがその苦渋を飲み干せば、始祖ブリミルのお導きで虚無に目覚めさせて頂けるらしかった。嬉しくて反吐が出る。 「ハッ……! ふざけるんじゃ、ないわよ……」 ルイズに言わせれば始祖ブリミルなど、手に入れた力を好きに振り回した大量虐殺者でしかない。 人間がここまで繁栄するには、さぞ面白おかしく亜人や動物たちの血の雨を降らせた事だろう。 もし彼自身が聖人君子だったとしても、神から分け与えられた神聖な力を、膨大な数の悪人にまで広めた事は間違いない。 魔法は数えきれない人々の命を救ったかもしれないが、同時にその数倍の命を奪ったはずだ。 今でこそ亜人やエルフが敵とされているが、こいつがやった事に比べれば物の数ではないだろう。そもそも人間の都合で善悪が決めているのだから、別の種属から見れば何の意味もない。 だからこそ、力こそ全てである。弱者は惨めなだけだ。駆逐された者どもは、弱さという罪によって裁かれたのだ。 「そうよ、私は何も、間違ってなんて、いないはずよ……」 ルイズはベッドの上で膝を抱え、小さくそう呟いた。 事実、歴史書を読み解けば、六千年の間に聖地の奪回を目指して何十万人という数の人間が命を落としている事が至極当然のように記されている。 此処まで来ればありがたいお言葉というより、凝り固まった妄執の成れの果て、または呪いの一種なのではないかと言いたくなって然るべき。 膨大な犠牲を代償に一時的には奪還できたとしても、あんな辺境を維持し続けるのは無理だと誰もが分かっているだろうに、それでも人間は死の行軍を止めようとしない。 中には大きな犠牲を出しすぎ、大勢の生き残りを抱えながらも助けられず、人員の大半が砂漠の底で水分を残らず搾り取られた事例すらあったという。 屍と怨霊が山のように眠り、何樽もの血を吸った砂漠が聖地とはお笑いだった。実に洒落が聞いている。 これを故意にやったとすれば、始祖ブリミルというやつはとんでもない邪悪。地獄へ向かって突撃するレミングスの群れを、永遠に人間で再現し続けよというのだから。 「そう、始祖ブリミルが神なら、私こそ正義よ。何も間違っていないわ……。 勝利した者こそが正しい。それは、歴史が証明してくれる……。私を偉大なメイジだと認めてくれる……!」 顔をあげたルイズの瞳には、再び傲慢な帝王の色が戻っていた。 最初に願ったものは極めて些細なものであったが、運命は私を認めてくれなかった。だから運命を否定してやった。 ルイズは自らの属性が始祖ブリミルと同じ虚無である事を自覚しており、頃合いを見てその権威をそっくり頂くつもりである。 どうせ今の教会なんて、始祖の言葉を好きに解釈して富と権力を貪る豚に過ぎない。それも、痩せこけた民を食らいながら肥える豚だ。 彼らが必死になって育ててきた全てを、ルイズはただ虚無だからという理由だけで奪い取れる。実に素晴らしい。 もっとも、理由もなしに虚無を主張しても笑われるだけだろう。それは避けねばならない。 下手をすれば宗教裁判にかけられ、重罪人として処刑される。準備は入念に行う必要があった。 誰も私を疑わず、誰もが虚無のメイジだと信じるようにしなければならない。無力なゼロではなく、絶対なる虚無として。 それならば猶の事、夢は乗り越え踏み潰すべき忌まわしい物だ。ルイズは無力である事を恐れ、嫌悪していた。強くありたいといつも願っている。 ルイズにとって神とは、ありがたい石像でも伝説の中のメイジでもなく、ホワイトスネイクであり自分自身だった。 「最後に笑うのは……。この、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールなのよ!」 始祖は神から力を与えられた。そして伝説になり、やがては神になった。 ならばこの私は、自らの手で力をもぎ取ってやろうと決めたのだ。 まだ、ただの子供だったあの頃、あの屈辱と憎悪を忘れないために。 その為には、ありとあらゆる悪事に手を染めることを厭わない。理想の場所が地方都市の彼方でも、目指す理由には十分すぎる。 それに、今更戻れる道理も無いだろう。DISCを奪って殺した人間だけで28人に上っているし、魔法で殺した数は数えてさえいない。 DISCを抜いたうち19人が男で、平均年齢は28歳。右利きが13人、左利きが4人、両利きが2人だ。ジャン、から始まっている名前の者が2人居る。 女性9人の平均年齢は36歳。これは67歳の……かつてルイズが好きだった、家庭教師が含まれているためだった。 丁寧に教えてくれる良い教師だと思っていたのだが、内心では格が低い自分の生まれを卑下しており、ヴァリエールという名家に生まれながらも才能の無い自分が苦しんでいるルイズの姿を長く見ていたいから、だったと知ったときはかなりムカついた。 「そうね、久しぶりに読書でもしようかしら……。ホワイトスネイク、ついでに頼むわ」 ルイズは軽い声と共にベッドから立ち上がると、躊躇いもなく汗に濡れた夜着を脱ぎ捨てた。 肌に貼り付くようだった服から解放され、ひんやりした空気が冷汗に濡れた体を包む。篭っていた暗鬱さまで抜けていくような感覚に、ルイズは思わず微笑みを浮かべた。 この部屋を覗くような蛮勇の持ち主はいない。もし居ればなんだかんだ言いがかりをつけて財産を搾り取る所なのだが、残念だ。 動いた拍子に乱れた髪の毛を背中へと送る。髪の毛を大きく伸びをして、受け取ったタオルで体を拭き清め始めた。 タオルとはいえ上質な生地で作られており、肌触りは決して悪くないが、乾いたままのタオルではうまくない。 「やっぱり、蒸しタオルの方がいいわね……」 口の中で素早く呪文を唱えてパチンと指を弾けば、すぐさま部屋中の水分がルイズの右手へと殺到する。 水系統の初歩、コンデンセイションだ。 その気になればすべての水分を集めることもできたが、吸収できない水が滴り始める前に魔法を止めた。軽く揉んで水分を行き渡らせる。 これだけ湿り気を持てば十分だろうが、代わりにだいぶ部屋の空気が乾いてしまった。服を着た後で換気する必要があるだろう。 水系統のメイジにとって湿度というものは極めて重要だし、乾燥した空気は肌にも良くないらしい。 もう一度指を鳴らし、次はムラが出ないように満遍なく過熱していく。 次第に熱を帯びていくのを手の平で感じた。水を冷やす事は簡単なのだが、適温に温めるとなると少々難しい。 昔は失敗して、鍋がひっくり返りそうなほど激しく沸騰させてしまったり、跳ねた熱湯で手を火傷したりもしたが、今ではもうお手の物だ。 先ほど棚から取り出されたばかりだというのに、タオルは1分とかからず熱々の蒸しタオルへと変化していた。白い湯気がほのかに立ち上っている。 たったそれだけの事に魔法を使える自分が嬉しくて、ルイズは小さく鼻歌を歌いながら肌の上を滑らせた。 「今日ハ、誰ニスルンダ?」 ホワイトスネイクは問いかけながら一枚のDISCを作り出し、シーツを剥いだベッドの側面に差し込む。 木と木の接合部の一部にカラクリがあり、内部にあるスイッチを薄い物で押し込むことによって、ベッドの一部が机の引き出しのように引っ張り出せるようになっていた。 無理をすれば3人は眠れるベッドだからこそ可能な仕掛けだ。収納になっている部分だけでも、1年間に使う教科書の全てを余裕で納められるスペースがある。 様々なものがごちゃごちゃと詰め込まれているために、大して広いとも感じられないが、乙女のささやかな秘密を守るだけなら十分だった。 ホワイトスネイクは作りかけの武器を取り出して脇に置き、教会が見れば即座に燃やされるような本の山を外に積み、露になった底板との隙間にDISCをねじ込んだ。 これもちょっとした仕掛けがあって、ただ全体を逆さにしただけでは発見できないようになっている。念には念を入れてあった。 取り外された板の下には、数枚のDISCが隠されていた。ランプの光を受け、幻想的な虹色の光を反射している。 「そうね……。せっかく思い出したし、彼女にするわ」 ホワイトスネイクはルイズが指さした一枚を紳士的な態度で拾い上げ、体を拭いている腕を邪魔しないように、そっとルイズの側頭部へと差し込んだ。 ルイズは用の済んだタオルをテーブルへと放り投げ、真新しいネグリジェを身につけながら、鼻歌を交えつつ他人の人生を体験し始める。 「ん、ありがとう」 半ばまで頭に埋まったDISCの表面には、驚愕に顔を歪めている老婆の顔が写りこんでいた。 前ページDISCはゼロを駆り立てる
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ログインボーナス ログイン数 アイテム 毎日 aaaa 1日目 aaa、bbb 2日目 aaa、bbb コメント 名前
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≪ログインボーナスについて≫ ログイン日数 報酬1 報酬2 報酬3 報酬4 1日目 金貨×10 軽油缶×4 砲弾箱×2 マルダーⅡ×1 2日目 金貨×20 軽油缶×4 砲弾箱×2 3日目 金貨×30 軽油缶×4 砲弾箱×2 4日目 金貨×40 軽油缶×4 砲弾箱×2 5日目 金貨×50 軽油缶×4 砲弾箱×2 研究値×1000 6日目 金貨×60 軽油缶×4 砲弾箱×2 7日目 金貨×70 軽油缶×4 砲弾箱×2 8日目 金貨×80 軽油缶×4 砲弾箱×2 9日目 金貨×90 軽油缶×4 砲弾箱×2 10日目 金貨×100 軽油缶×4 砲弾箱×2 Ⅲ号突撃砲G型×1 11日目 金貨×110 軽油缶×4 砲弾箱×2 12日目 金貨×120 軽油缶×4 砲弾箱×2 13日目 金貨×130 軽油缶×4 砲弾箱×2 14日目 金貨×140 軽油缶×4 砲弾箱×2 15日目 金貨×150 軽油缶×4 砲弾箱×2 研究値×2000 16日目 金貨×160 軽油缶×4 砲弾箱×2 17日目 金貨×170 軽油缶×4 砲弾箱×2 18日目 金貨×180 軽油缶×4 砲弾箱×2 19日目 金貨×190 軽油缶×4 砲弾箱×2 20日目 金貨×200 軽油缶×4 砲弾箱×2 ヤークトパンツァーⅣ×1 21日目 金貨×210 軽油缶×4 砲弾箱×2 22日目 金貨×220 軽油缶×4 砲弾箱×2 23日目 金貨×230 軽油缶×4 砲弾箱×2 24日目 金貨×240 軽油缶×4 砲弾箱×2 25日目 金貨×250 軽油缶×4 砲弾箱×2 研究値×3000 26日目 金貨×260 軽油缶×4 砲弾箱×2 27日目 金貨×270 軽油缶×4 砲弾箱×2 28日目 金貨×280 軽油缶×4 砲弾箱×2 29日目 金貨×290 軽油缶×4 砲弾箱×2 30日目 金貨×300 軽油缶×4 砲弾箱×2 Sd.Kfz.184×1 ※マイページのキャンペンーンより詳細を確認できます。 ※終了期間は未定です。 ※30日目のログインボーナス受取後1日目へループはしません。
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「もがく者どもよ、その程度か… それもまた良し…」 格闘スタイル: 音巣対流拳(ネスツリュウケン) 誕生日: 10月7日(44歳) 身長: 193cm 体重: 88kg 血液型: O型 スリーサイズ: 不明 出身地: 北極 趣味: 育児 大切なもの: ネスツ組織全体 好きな食べ物: グレープフルーツゼリー 嫌いなもの: ない 得意スポーツ: スキューバダイビング 『THE KING OF FIGHTERS』に登場するキャラクター。『2001』の中ボス。 設定上はクローンゼロのオリジナルだが、ゲーム的にはコンパチ(そもそもオリジナルの存在自体が後付け設定)。 コードネームは「00(ゼロゼロ)」。恐らく「クローンではないゼロ」という意味だろう。 『2000』のゼロが01で、『2001』のゼロが00である。実にややこしい。 担当声優は『2001』『2002UM』では 新居利光 氏、『KOF ALL STAR』では 楠大典 氏が演じている。 ネスツの最上級幹部で、イグニスに絶対的な忠誠を誓う。会社で言うと専務あたりか。 クローンゼロとは顔が全く異なり(そもそもクローンの顔はリング機関のリング司令とすり替わるために整形したもの)、 白髪(銀髪?)で若々しく整った顔立ちをしており、性格も非常に落ち着いている。 クリザリッドの有能さをきちんと評価していたようで、『'99』でクローンゼロに葬られかけた彼を救出させ、 自らの配下に置いた(小説では超科学で蘇生したことになっている)。 KOFを勝ち抜いたK らが「あのお方」に相応しい器であるかを試すため、彼らをエアシップに招待し戦いを挑む。 イグニスにとっては完全な捨て駒扱いだったが、本人は微塵も疑問を抱くことは無かった。 クリザリッドと飛賊の長である龍(ロン)を従え、ライオンのグルガンをペットとして飼っている。 『2002UM』ではラスボスの一人に昇格。 5ステージ目の最後の相手をMAX超必殺技でKOした場合のラスボスでクリザリッドやクローンゼロよりも高位置に君臨している。 また、歴代中ボスの中でも特に威圧感があり、ヒロアキによる立ち絵イラストもラスボス風のクールさを醸し出している。 龍について詳しくはこちらを参照。 + グルガンのプロフィール+補足 格闘スタイル: コマンドサンボと爪と牙 誕生日: 6月4日 身長: 288cm 体重: 423kg 血液型: 不明 スリーサイズ: 不明 出身地: ケニア?(サバンナあたり) 趣味: ひなたぼっこ 大切なもの: ゼロ様 好きな食べ物: 熊本県の馬刺し 嫌いなもの: ローランド・イスタス 得意スポーツ: テニス・水泳 オリジナルのゼロがペットとして飼っているライオンで、体毛は青黒い。 コマンドサンボの使い手だったり、テニスと水泳が得意だったり、熊本県産の馬刺しが好物だったり、ライオンらしからぬプロフィールである。 また、嫌いなものの「ローランド・イスタス」とは漫画『グラップラー刃牙』の登場人物であり、 彼がライオンに関節技をかけるシーンがあるため嫌っているのだろう。漫画も読めるのもライオンらしか(ry 嬉野秋彦の小説版『2001』ではマキシマとの死闘の末に敗れ、口の中を撃ち抜かれて絶命している。 ちなみに、全身が真っ黒な動物は実在する(ただしライオンは確認されておらず、画像検索して出てくる画像も加工されたもの)。 「メラニズム」と呼ばれる遺伝子疾患があり、メラニン色素の欠乏によって全身が真っ白な状態で生まれるアルビノとは逆に、 メラニン色素が過剰に作られたことで炭のような黒い姿になる症状のことで、クロヒョウもそのメラニズムである。 他にも画像検索するときつね、きりん、蛇、鶏、そして人間のメラニズムも出てくるので、もし気になった人は調べてみよう。 好きなものや得意スポーツなどがクローンと一通り違っており、中でも異様なのは「育児」という趣味。 実際に子供がいたのか、それともネスツに作られたクローンの教育のことなのかは不明だが、 ペットを飼っていたりK'らの強さを試したりなどの行動から、何かが成長する過程を見るのが好きなのだろうか。 ネームレスやK´への対応を見ていると、ネスツ改造人間達の産みの親、もしくは彼らの管理者という線が強いと思われる。 特に幸薄過ぎるクリザリッドを唯一救った上(蘇生までしている)、さらに手元に置いていることから、少なくとも彼に対しては親心があるのかもしれない。 ただし、クローン京に「所詮オリジナルは越えられぬ。それが貴様らクローンの限界だ」と姿形を模倣した偽物では本物に勝てないと指摘するなど、 基本的に部下に対しては厳しく、「ネスツのために生きネスツのために死ぬ」や「ネスツは弱者を必要としていない」という鬼教育を施している様子。 また、他のKOFボスと同様敗者には辛辣な言葉をぶつけるが、ネームレスには「立ち上がるがいい、真実に辿り着きたければな!」と意味深な発言をしたり、 マスターチームの生き様やキムの正義への信念を称えるなど、野心家のクローンゼロとは違った性格が窺える。 格闘スタイルも「音巣対流拳(ネスツリュウケン)」になり、さらにパ○リ度が進んだ。というか、そもそも音巣対ってなんですか。 また北極出身の癖にいやに色黒で、得意スポーツは「スキューバダイビング」。 「00のゼロの出来に納得ができなかった担当デザイナーが、思いのたけをこのキャラにぶつけて完成しました」 らしいが、クローンと同じぐらいこの人もよく分からない。 K'らに敗れた後はエアシップに残り、墜落する船と共に潔く散っていった。 この際クリザリッドおよびグルガンも死亡したと思われ、龍だけが脱出した。 『2001』『2002UM』における担当声優の新居氏はハイデルンやルガール・バーンシュタイン(CV若本の『2002』を除く)などの役でKOFとも縁の深いお方。 『2001』のイントロでは外国語も喋っていた*1が、『2002UM』では全部日本語で喋るようになった。 元々比較的高めの声で演じられていたキャラなのだが、『2002UM』での新録では『2001』以上に甲高い声になっている。 具体的に言うと「老人のようなしわがれた声」。共演しているルガールとの差別化以外にも新居氏の加齢(当時61歳)による声質の変化もあるためだろう。 + 声の比較 『2001』 『2002UM』 参考動画 コミック『THE KING OF FIGHTERS~A NEW BEGINNING~』では、終盤にオロチ四天王やクリザリッド共々亡者として一時的に復活している。 「戦いが終わるのはつまらんが、精々私を楽しませてくれ…」 原作中の性能 前述通り設定上はオリジナルだがゲーム的にはクローンの流用。 必殺技の数はクローンより少ないが、クリザリッド・龍・グルガンをストライカーとして呼び出すことができる。 『2001』ではパワーゲージが表示されないが内部ではしっかり処理されており、無制限にゲージ消費行動を取ってはこない。 この仕様は家庭用でプレイヤーが使った時も同様で、例えゼロ以外に誰を選んでも強制的にストライカーがこの3人に変更・固定される。 なお、PS2単体版に限りクリザリッド・龍・グルガンを別のキャラもストライカーとして使用可能。 技の性能はクローンとほぼ同じだが威力がさらに上がっており、まともに食らうとシャレにならんぐらい減る。 行動パターンも改善されているため、中ボスとしてはかなり強い部類に入る。 しかし、プレイヤーのしゃがみ小パンチに超反応でスカート技を使ってしまうため、 離れて小パン→ガード→ダッシュして連続技というパターンで簡単に勝ててしまったりもする。 ラスボスの一人として再登場した『2002UM』ではパワーゲージが普通に表示され、 クローン同様しゃがみモーション及びしゃがみ通常技が新規に追加と斬風燕破の硬直が減少され、 ストライカーがシステムとして存在しないため固有の必殺技扱いに変更(詳しい仕様変更は後述)された。 + オリジナル・クローン共通技 斬風燕破・殺魔 斜め上方にスカートを翻す。リーチは短いが飛び道具を反射できる。やたら長い無敵時間もある。『2002UM』ではスーパーキャンセル対応技に。 斬風燕破・叛鏡 前方にスカートを翻す。威力が高く、ヒット・ガード問わずゲージが1本以上溜まる異常なまでの回収率を誇る。 またガードするとガードクラッシュ(以下、ガークラ)確定。『2002UM』ではスーパーキャンセル対応技に。 飛び道具を反射するのが「殺魔」で、跳ね返さないのが「叛鏡」。納得いかなくても、そうなってるのだから仕方ない。 斬風燕破・凰牙 スカートを振り上げつつ飛び上がり、円弧を描くように広げて突進する。 強弱2パターン存在し、弱は真横に2キャラ分程移動、強は斜めに小さく飛び上がって攻撃する。 クローン版の「翔覇」と比べると隙は小さい。 獄鎖斬陣 翔覇が無いせいかクローン版とは技構成が異なり、殺魔→宙に浮かびつつ弱凰牙×2→強凰牙と続く、非ロック系の乱舞技。 出掛かりが全身無敵で、小技から繋がるなど高性能だが、空中の相手にはカス当たりするため、主に連続技の締めや割り込みに使用される。 原作だと(少なくとも『2002UM』では)体力の最大値が小さいので、削りダメージがヒット時とほとんど変わらない。 白羅滅精 ゼロが直立で片手を握る開始モーションをとると、 ゼロの付近にブラックホール状のエネルギーが発生し、背景が暗転。 直後、ブラックホールに向かって白い球体が画面外から飛来する。 動作中は完全無敵。 左右からゼロ本体に目掛けて移動してくるこの球体に攻撃判定があるように見えるが、 実際にはゼロに向かって不可視の巨大な攻撃判定が8回に渡って左右から迫ってくる仕様となっており、 厳密には全画面判定とは異なるが、MUGENでは全画面判定で作られている場合が多く、そういう認識でも特に問題はない。 『2001』のCPUは龍のガークラと併用してくる。 『2002UM』では8ヒットするものはMAX版に格上げされ、1ゲージ版は4ヒットになった。 + オリジナル専用必殺技 STクリザリッド ゼロの後方から出現し、テュホン・レイジで相手を垂直に浮かす。 食らい判定が着地ポーズの起き上がりから攻撃動作に移るまでの一瞬しかないため、出せばまず潰されない。 「蛹よ!」 STグルガン ゼロの斜め後方から出現し、飛びかかりつつ相手を引き裂く。 クリザリッドと違い出現時から食らい判定があり、また見た目と違って着地時にしか攻撃判定がないため、使い勝手はよくない。 「獅子よ!」 ST龍(ロン) 相手の眼前に出現し、ワイヤーフレーム判定の打撃を繰り出す。 ガードされても確実にガークラを誘発するため、AIは白羅滅精と併用することが多いが、補正で威力が約半分に落ちる。 『2002UM』ではワイヤーになるのはカウンターヒット時のみに。 「死神よ!」 なお、『2001』ではこれら3種のストライカー召還動作時にはゼロに喰らい判定が無く、 完璧に連発すると無敵のまま一方的に攻撃できる。このためイグニス以上の凶悪キャラと言われることも。 『2002UM』では仕様が大幅に変更され、ストライカー自体の喰らい判定が無くなり、 全体的に発生が高速化(特にグルガンは強攻撃から繋がる程)した反面、 呼び出し中のゼロに喰らい判定が付いて硬直が増加、連続で呼び出すことは不可能に。 極星冥界陣 『2002UM』で追加されたMAX2。ボディブローがヒットすると龍が相手の魂を引き剥がし、 ストライカー3人がかりで魂をボコボコにした後、相手の肉体を再び魂の元に戻す、一種の乱舞技。 間合いは強Pとほぼ同じなので近付かないと当たらないが、どこでも判定かつガード不能のため、 画面端では強Kやふっ飛ばしなどのダウン回避不能攻撃から繋がる。 「戻れ、魂の元へ…」 参考動画 MUGENにおけるオリジナルゼロ ニコニコ動画で見かけるのは主に以下のもの。 ニコMUGENでは白羅滅精を放つ際に「んんんんんん」弾幕が流れることが多い。 + ICCHA氏製作 2001仕様 ICCHA氏製作 2001仕様 代理公開先の閉鎖により一時は入手困難だったが、現在は同氏のクローンゼロ共々、J・J氏のサイトで代理公開されている。 原作の4対1のイメージか、攻撃力・防御力が恐ろしく高い。特に獄鎖斬陣がクリーンヒットした時の威力は洒落にならない(削りでも3割)。 ストライカーに食らい判定がなく、「ストライカーばら撒き→マントでゲージ回収→適当に超必」だけで大抵の相手に勝ててしまう。 デフォルトで搭載されているAIは、斬風燕破・凰牙による対空攻撃と、斬風燕破・殺魔による飛び道具反射をしてくるなど厄介な行動を取ることもあるが、 影DIOのデフォAI以上に無駄が多いため、負ける時はあっさり負ける。それでも、ボスクラスのトナメで優勝経験あり。 PP氏による外部AIも公開されている。 上記のボス性能を存分に活かしたガチガチのAIで、凶トップクラスの強さを誇る。 + リン&バット氏製作 2001+アレンジ仕様 リン&バット氏製作 2001+アレンジ仕様 現在はInfoseekの無料HPサービス終了により入手不可。 GONZO-氏のクローンゼロを改変したキャラクター。 通常の『2001』モードの他に、疾火煌陣や魔舞紅躁を使用できる『2000』モード、 クローンの技とストライカーを合わせ持つ『2000』+『2001』モードと、好みに合わせて3つのモードを使い分けられる。 外部AIはヅァギ氏によるものが存在していたが、現在は公開終了。 + リン&バット氏製作 2002UM+アレンジ仕様 リン&バット氏製作 2002UM+アレンジ仕様 現在はInfoseekの無料HPサービス終了により入手不可。 こちらもGONZO-氏のクローンゼロを改変したキャラクター。 上記の『2001』+アレンジ仕様にしゃがんでの動作や、『2002UM』のMAX2動作を追加したもの。 こちらも通常モード・ボスモード・オリジナル+クローンモードの3つを使い分け可能。 上記2001アレンジ仕様と同じくヅァギ氏による外部AIが存在していたが、現在は公開終了。 + FlowrαLliα氏製作 Keeper of N.E.S.T.S FlowrαLliα氏製作 Keeper of N.E.S.T.S リン&バット氏のオリジナルゼロを改変したアレンジキャラクターで、ストライカーの攻撃発生が凄まじく速くなっている。 その速さは、クリザリッド→クリザリッドが繋がったり、龍で相手がガークラしたのを見てからグルガンが確定するほど。 また、ストライカーとしてオリゼロが登場したり、ストライカーにEX版が追加されていたり、白羅のエフェクトが派手になっていたりする。 地味に運送技も実装されている。 デフォルトで10段階調節可能な強力なAIが搭載されている。 後の更新で一新されて旧版は公開停止となったが、動画使用等は問題ないとのこと。 見た目は変わらないが旧版と新版では異なる箇所が非常に多く、ほぼ別キャラといって差し支えない。以下別々に解説する。 + 旧版 旧版 スタートボタンを押しながらの決定で裏モードとなる。 表モードは純粋なオリゼロのアレンジキャラになっており、凶中位~上位ほどの強さ。 裏モードは食らい中ストライカーとしてオリゼロが勝手に登場してスカートや白羅で攻撃し、相手のコンボの妨害を行う。これにより強さは更に上がる。 また、イントロでアルカナハートのキャラが登場するようになる。特に負けた際に嘲笑いに来るシャルラッハロートのインパクトが強烈。 11Pはボスモードとなり、コンボ制限が無くなり、ストライカーゼロに当たり判定が無くなる(潰せなくなる)。凶最上位ほどの強さ。 12Pはそれに加えてダメージ軽減や攻撃力倍増などが施され、完全な狂キャラになる。 + さらに 5P・6Pは隠しモードとして常時ハイパーアーマー・ダメージ固定化・NoKOなどを搭載した狂上位~最上位のキャラとなっており、 Rare Akumaをも倒せてしまう。うっかり選ばないように注意。 + 新版 新版 表裏の区別が無くなり、カラーは純粋な強化のみになった。技構成も変化している。 イントロだけでなく、ストライカーとしてもアルカナキャラ達が登場するようになった。こちらも勝手になので、コンボキャラにとっては非常に厄介。 AIの設定項目でゼロやアルカナキャラの登場可否を選択可能になり、オリゼロに近いキャラとして動かすことも可能になった。 また「ストライカー回避率」を設定できるようになり、旧版では自重していたストライカー召喚連打を行うことも可能。 回避率0でも攻めにはストライカーを使い、十分すぎるほど強いので、設定はくれぐれも慎重に。 5~8Pカラーのボスモードは、攻撃力1.5倍、2撃目以降の被ダメージ80%OFFなどの素敵なオプションが追加され、 エルクゥやマスターギースは勿論、なんとウロボロス設定MAXのストライダー飛竜にも勝ってしまうあたり、完全に狂クラスだろう。 9~12Pカラーは旧隠しモードを更に強化したものとなっており、とうとう準神の領域に踏み込んでしまった。 + 妄想電波青年氏製作 2001仕様 =妄想電波青年氏製作 2001仕様 こちらもリン&バット氏のオリジナルゼロの改変。 初代ニコロダ(up6561)で公開されていたが、現在は閉鎖により入手不可。 クローンゼロの技は完全に撤廃され、ストライカー召喚動作中完全無敵やゲージ回収率の上昇などより原作に近付けたものになっている。 カラーごとにモード変更可能で、1~6Pではノーマルモード、7~11Pではボスモード、 そして、12PではCPUボスモード(原作CPUと同等の火力)になる。 名前の「CPU」が示す通り常時AI起動済みのAIが同梱しており、他力本願と言えるほどにストライカーをよく活用する立ち回りを行う。 特に、ガードのかわりに上記のストライカー召喚で相手の攻撃をかわすスイッチを有効にすると、 ノーマルモードでAILv12のゴンザレスに有利になるなど、ガン攻めキャラに対して異常なほどの回避率を発揮する。 また、AILvを最低にしても対AI戦で通用するほどの立ち回りやガード精度は保たれているので、弱体化しても中々手強い。 設定次第でガラリと変わるが、おおよそ凶~狂中位一歩手前の強さを持つようだ。 + アフロン氏製作 2001+アレンジ仕様 旧版 アフロン氏製作 2001+アレンジ仕様 旧版 現在は公開停止。 ストライカーや白羅滅精の判定など、MUGENのオリゼロの中では最も原作に近い仕様と思われる。 EXモードではリン&バット氏のオリゼロ同様『2000』ゼロモードとなり、クローンゼロの技を使用可能になる。 AIは未搭載。 + アフロン氏製作 2001+アレンジ仕様 新版 アフロン氏製作 2001+アレンジ仕様 新版 上述の旧版が更なる調整を経て帰ってきた。 システムは『2001』だが、『2002UM』の「極星冥界陣」も使える。更にはクローンゼロの技も使用可能。 ファイルの「St-Zero」の通り、ストライカーに重点を置いたアレンジで、原作の3人を含んだ20人+αの中から 開始前に3人を選ぶ方式になっているのが最大の特徴。同じキャラの複数選択・同時召喚も可能。 「極星冥界陣」成功時にも選んだストライカーがちゃんと攻撃してくれる。 選択中に特定のコマンドを入力すると隠しストライカーも選べるようになっている。 中には明らかにKOF外(というか会社すら違う)のキャラの姿も…。 更に、このストライカーが特定の組み合わせの時に限り1ゲージ消費して使用可能な「EXストライカー」というものもある。 AIは未搭載。 + 追加ストライカー解説 ※長文注意 K ゼロの斜め後方から出現し、空中飛び道具の「エアトリガー」を二連続で放つ。 マキシマ 「マキシマジャー!」と叫びながら落ちてきた後「マキシマ・スクランブル」から「モンゴリアン」への連携を行う。 KUSANAGI 「千九百九拾九式・霧焔」を放つ。ちなみにこの技は家庭用『'99』限定のエクストラストライカーであり、 草薙京の初期案でもあった霧島翔の「ロマンチックキリシマコンビネーション」が元ネタとなっている。 ネームレス 「強襲型抜手刀戦技・天霧」の動作で現れた後、画面端まで一瞬で届く飛び道具の「拡散型抜手刀奥技・絶影」の最終段のみを行う。 クリザリッド('99第一形態) 2ヒットする飛び道具の「ネガティブ・アンギッシュ」を発射する。 クリザリッド('99第二形態) 家庭用『'99』限定のストライカー技の「エンド・オブ・ライフ」を使用する。 技の内容は炎をまといながら突進し、その後火柱を発生させるという超必の「エンド・オブ・エデン」を逆にしたもの。 クローンゼロ 相手の目の前に飛び込み、「魔舞紅躁」の衝撃波部分のみを行う。 アナザーK 『2000』でのK'のアナザーストライカー。K'のものとはモーションが違った「ナロウスパイク」を使う。 アンヘル アンチェインフィニッシュ技の一つの「コズミック フーテン スイング」を単発で放つ。 K9999 ジャンプ強Pで突進してから吹っ飛ばし攻撃に繋ぎ、ワイヤーダメージを発生させる。 原作でもそうだが、歩いて退場するため再使用できるようになるまで時間がかかる。 『2001』でのストライカー動作で、技名は「俺に命令すんなぁ!!」 京-1 「百八式・闇払い」を放つ。ダウン追撃が可能。 京-2 「百式・鬼焼き」から炎を纏った「R,E,Dキック」に繋ぐ、『2002UM』で追加された超必の「布都御魂」を使用する。 ウィップ 「ストリングス・ショット」の構え状態でゆっくりと相手に近づき、射程に入ると「タイプB“コード:力”」から 「ブーメラン・ショット」へ繋げる。 クーラ・ダイアモンド 氷ゲイザーことMAX版の「ダイアモンドエッジ」を放つ。 キャンディー・ダイアモンド 『'99』でクーラをストライカーに選択すると代わりに登場する。 片足を上げて「竜巻旋風脚」のように回転しながら滑っていく「キャンディースピン」を使用する。 フォクシー 『2001』のストライカー動作と同じ。相手に突進し、近づくと「月の銀」で橘右京の「ツバメ返し」のように 飛び上がりながら斬りつける。中段判定。 ダイアナ 相手の背後空中にワープし、斬りつける。クーラの『2002』でのMAX2である「フリーズコンプレーション」の動作の流用。 ちなみに原作ではクーラとフォクシーの演出のみで出現し、プレイヤーキャラはおろかストライカーになったこともない。 隠しストライカーとEXストライカーは自分の目で確かみてみろ! + Men'sClub氏製作 2002UM+アレンジ仕様 Men'sClub氏製作 2002UM+アレンジ仕様 現在は氏のHPが閉鎖されているが、クローンと共にムゲぎこ氏によって代理公開されている。 『2002UM』仕様だが、所々にアレンジが入っている。 全体的にデチューン気味だが設定を変えることでボス時のゲージ回収率と無敵時間にすることも可能。 氏のクローンゼロ同様「チートスイッチ」搭載。無数のストライカーが発生する設定にすると、 なんかちょっとおかしくなったんじゃないかというレベルで龍、クリザリッド、グルガンが大量発生する。 こちらも改変自由な他、デフォルトでAIが搭載されている。 このAIレベルを最大にすると、ギルのリザレクションやイノのメガロマニアなどにも対応した動きが可能。 また、ストライカーの動きが半端ではないくらいに速くなる。 なお「『極星冥界陣』の演出の処理が少々強引な方法でされているので、安定した処理方法を知っている方はご連絡下さい」とのこと。 + Usual氏製作 2001+2002UMミックスアレンジ仕様 Usual氏製作 2001+2002UMミックスアレンジ仕様 アドラーや魏のAIを手掛けたUsual氏によるオリジナルゼロ。 上記のICCHA氏、リン&バット氏、Men'sClubのオリゼロとTightRiam氏のクローンゼロをベースとしており、完成度は80%とのこと。 システムは『2002UM』仕様でMAX発動やどこキャンを搭載しているが、通常技の構成やどこキャン対応技が原作とは異なる。 また、原作では(吹っ飛ばし攻撃含め)全て同じモーションだったジャンプ攻撃がそれぞれ個別のものに変更されているなど、氏の拘りが見られる。 今後も技やシステムなどを追加していく予定のようだ。 技構成は『2001』準拠だが、『2002UM』のMAX2「極星冥界陣」が追加されている。 ライフ1/3以下という使用条件があるものの、原作同様にガード不能・どこでも判定・終了まで完全無敵に加え、 暗転前に大きく前進するので割り込みやコンボに組み込みやすくなっている。 おまけに原作と比べて持続や攻撃判定が大幅に強化され、ダウン追撃や回避不能な起き攻めを仕掛けることまで可能。 威力も相手のライフ最大値で計算されており、確定で大ダメージを与えられるという破格の性能を誇る。 AIは10段階にレベル調整可能なものがデフォルトで搭載されており、 ストライカー封印や、プレイヤー仕様とボス仕様に性能を切り替えることも可能。 プレイヤー仕様は一部技やストライカー使用時の無敵が削除されている他、攻撃力や耐久力が一般キャラ並にダウンしている。 + Fishbed氏製作 Slash Zero Fishbed氏製作 Slash Zero オリジナルゼロの改変。 何故かボイスがジョージ。 ストライカーがグルガンのみになっている。バリアを飛ばす必殺技が追加されており、疾火煌陣がガード不能なのも特徴。 AIも搭載されており、グルガンの召喚や相手を画面端に追い込んでの疾火煌陣でのハメなどで攻める。 + まじっく氏製作 Voltage-Zero まじっく氏製作 Voltage-Zero 名前の通り全体的に電気を纏っている。 しゃがみやジャンプが無く、6ボタン式の上チェーンコンボが可能になっているなど、システム面はほぼ別物。 技はクローンゼロがストライカーに追加されていたり、通常のゼロの投げや特殊技が必殺技に昇格していたりする。 また、本体が電気を纏うようになり、ストライカーの技にも属性が追加されている(炎・氷・風など)。 さらに、通常キャラクターは当たればほぼ即死(約1900ダメージ)の5ゲージ技も持っている。 ゲージさえあれば白羅をスパキャン→ドリキャン→MAXキャンセルで4連打できる。エフェクトも相まってド派手で一見の価値あり。 ノーマルモードとボスモードがあり、ノーマルモードだと全体的に火力が低下したり無敵が減ったりする(デフォルトではボスモード)。 コンフィグで上記のモード設定やストライカーの有無、AIの常時起動などが設定できる。 7P以降で常時ボスモード固定・12Pで各種設定項目最大となる。コンフィグで同じ状態にできるので厳密にはカラー差ではない。 また、同氏により声が教授になるボイスパッチも公開されている。 しげふらいど氏の「ゼロ補完計画」参加キャラでもある。 現在は西瓜氏の強化改変した「Voltage-Zero_RC」と、tryshur氏によって強化パッチが作られている。 + 北陸在住匿名希望氏製作 Voltage-Zero Returns 北陸在住匿名希望氏製作 Voltage-Zero Returns こちらも電気を纏ったゼロ改変だが、上記とは異なるものとなっている。 ストライカーにKUSANAGIが加わっていたり、運送技が追加されていたり、極星冥界陣の演出が全くの別物に変わっていたりするが、 こちらも演出が派手で格好いい。 変わった所では「感電」という特殊システムを搭載しており、これは電撃属性の攻撃をある程度当てることにより、 相手が攻撃モーションを取った際に感電させ、短時間行動不能にするというもの。 この他、ヴァーゲ氏によるカラー差とコンフィグを追加した強化パッチ「雷王ゼロ」と改変キャラの「雷皇ゼロ」、 その改変をさらに強化した「雷皇ゼロ-ボルテックス」なども存在する。 + 熄癈人氏製作 Solitary-ZERO 熄癈人氏製作 Solitary-ZERO 名前の通り、ストライカーを用いず孤独に戦う神キャラ改変。 毒や超即死を用いた攻撃を使用する。 また、覚醒システムを持っている。 + PP氏製作 Original Zero-Boss PP氏製作 Original Zero-Boss サイキカルBossやイグニスBossを製作した氏によるアレンジ。 現在はZET氏によって代理公開されている。 ICCHA氏のオリジナルゼロを改変したもので、クローンとオリジナルのMAX2が追加されている他、 全体的に無敵時間が長く、ストライカー達をほぼ同時召喚できるなど強化されている。 また、特定のステートに移行すると被ダメージが激減したりなど、防御面もかなり上がっている。 デフォルトで氏恒例の強AIが搭載されており、超反応は勿論、小パンでの牽制、当身、白羅での避け行動など、性能をフル活用する。 そのため、AIレベル最大だと狂中位はあると思われる。 + SaltedFish氏製作 Original_Zero-UM SaltedFish氏製作 Original_Zero-UM 美鈴・バーンシュタインも製作した氏によるオリゼロ改変。 性能は『2002UM』準拠だが、ストライカーがやたら早い。 設定でストライカーの有無やボイスの変更(『2001』or『2002UM』)が可能。 また、6P及び12Pは特殊カラー(金カラー)となり性能が上がる。 優秀なAIもデフォルトで搭載されており、ストライカーでガークラさせて確実に攻めていく。 アレンジ・改変 + 藤枝梅庵氏製作 ゼロ子 藤枝梅庵氏製作 ゼロ子 もしオリジナルゼロが女性だったら…をコンセプトに製作されたもの。 製作者のブログなどは閉鎖されたが、Media Fireや公開ロダにファイルは残っているので、現在も入手自体は可能。 褐色肌(デフォルトカラー)にショートヘアと正統派の女体化だが、ニュートラルポーズから下乳を露出しており、魔舞紅躁を使うと尻も露出する。 最終更新版は通常技と特殊行動の一部、およびクローンの必殺技である魔舞紅躁が仮登載されていた。 ただし基本動作は揃っているものの、一部のドットに未完成な部分が見受けられる。 なお、MUGEN1.0以降ではlocalcoordの設定無しだと小さく表示されてしまう。 defファイルの記述を「localcoord=320,240」などに変更しておこう。 + エス氏製作 白ゼロ子 エス氏製作 白ゼロ子 原作再現の人のゼロ子。詳細はこちらを参照。 この他に、リン&バット氏とMen'sClub氏の2002UM仕様には、声が速水奨氏になるボイスパッチが公開されている(改変転載自由)。 国内、海外でもかなりの改変キャラが存在 + 大会ネタバレ 凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメントでは上記の「Original Zero-Boss」が参戦。大会としては恐らくこれが初参加。 バルバトスやマグニートーが10割コンボだの一撃必殺だの上司と部下が悪ふざけだの大暴れしている中、 永久もなく、普通にダメージも食らう大会らしくないキャラで当初あまり話題にされなかった。 実際初戦ではユーフィー相手にストレート負けという苦しいスタートであり、そのユーフィーが大会敗退第2号になったのだから無理もないか。 しかし、優勝候補の一角であり当時無敗のマスター鷲塚にストレート勝ちしたのを皮切りに、 ジャスティスや天草などの強豪にもストレート勝ちするなどしたため一気に注目を集めた。 最終局面が近付くにつれ、輝夜や飛竜ですら追い込まれていく中、 ジョニー、ゴンザレス、ルガール2nd、イノといった実力派を次々と撃破し、気付けば9連勝。 その強さと貫禄(と怖い顔のポトレ)に「こいつがラスボスか」と視聴者を唸らせた。 その為、終盤において初戦で彼を倒したユーフィーが密かに注目されたのは言うまでもないが…。 特にルガール2nd戦ではサムネからして別の意味でもの凄いインパクトを残した。 完全に一致な試合は10 12~ Finalパートの第1戦にて、同じくラスボスと呼ばれ、圧倒的な力でんもぅやセンチネルですら寄せ付けなかったジャガーノートと直接対決が実現。 ヘッドクラッシュをマントで潰しつつ、全画面とストライカーを活かし、少しずつ相手を追い詰める台パンらしからぬ知的な戦法で勝利を収めた。 + とある者はこう言った。 『幽遊白書』で例えると、ジャガーノートは戸愚呂、ゼロは仙水と。 よく分かる2人のファイトスタイル しかし、その後既に2連勝していた鷲塚に3戦目で遂にリベンジされ、最後は台パンの申し子・センチネルに接戦の末敗れ脱落した。 結果として4位だったが、12勝は大会最多勝であり、大会最多の7人もの台パンキャラを脱落させた。 ちなみに優勝した鷲塚の4敗の内2敗がゼロによるものである。 その立ち回りと活躍は、初参加で全く知られていないキャラながら、視聴者に大きなインパクトを与えたことだろう。 この大会以来、少しずつではあるが出番は増えつつある。 特大合コン再び!! パラ×ハル杯裏 新生男性軍VS新生女性軍ではボス枠のトップランカーとして登場しており、 同じくボス枠であるSACHIELを撃破したフィサリス&黑 魅霊を仇討ちとして圧倒的強さで撃破。 さらにその続編である史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍でも強化して参戦した上で ストライダー飛竜を撃破したフィサリス_F&Hei_Fを、これまた仇討ちとしてほぼ余裕で撃破し、そのまま特に苦戦すること無く4連勝を達成。 女性軍を絶望のドン底へ叩き落としていった。 ちなみにこのオリジナルゼロBOSS、格上である男性No.4にストレート勝ちしているほどの強さを持っている。 この強さを相手に一矢報いたこぁグルガンは誇りに思ってもいい。 ボス枠がやられたらやり返す 前大会の悪夢再び …が、No.7として登場したVoltage-Zeroの方は、 4連勝目前にして一般枠の天子&一時復活枠のストライクフリーダムにとりによる連携とゲージ温存と言う名の慢心によって撃破されてしまい、 前述の借りを返される結果となってしまった。 そして真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2では、狂中位~上位クラスのLv5ボスとして登場し、 下位~中位クラスのLv3ボスマスターギースを撃破したLv4ボスEX極寒タッグをほぼ無傷で撃破、 ついでにLv3ボスの赤を撃破し難なく勝ち抜けた。 どんだけ敵討ち&ボスタッグを撃破したいんですか、あなたは。 正に二度あることは三度ある(11:38~) ちなみに舞台裏ではと言うと、 同ランクの部下には負けるが上ランクの上司の撃破に成功している。なんなんだこの組織 しかし、Lv4ボスで登場したVoltage-Zeroは遥かに格上のLv6ボスである間桐桜に出オチで撃破されてしまう。 彼に起こった悲劇しかしその後… 更にBOSS性能ではない一般枠の方にも参戦しており、名前繋がりで冴月麟との特殊イントロが発生した上、 可愛さに耐えれなかったのか小パン連打でナデナデしようとした(タグ名「マッハなでなで」)。 次の大会ではもう1人のリンにも、特殊イントロも無く一瞬だったがナデナデしようとした。趣味が育児なだけに …それが災いしたのか相性の悪い女性ボスに狩られてしまうのだが。 15:28~ こちらでは最初の試合から そして絶・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍3、遂には自軍側ボスの敵討ち抜きで女性Lv4タッグボスを狩りつつ勝ち抜けた。 まさにタッグ絶許マン + ストーリー動画などニコニコMUGENでの扱い 原作同様クローンゼロとはクローンとオリジナルという関係であったり、全くの別人であったりと、二人の設定は動画によって異なる。 真面目な性格のせいか、はたまたキャラ自体が地味だからか、ストーリー動画での活躍はクローンゼロより抑え気味。 登場する場合は人格者で描かれることが多いが、上司や変態な同僚、不運な部下に苦労させられたりすることもしばしば。 また、趣味が育児であることから、保護者役を務めることもあるようだ。 ストーリー動画が流行り出した初期の頃は、従来の人気があったルガールやオロチと違って、 ネスツ編のボスは過小評価を受けていたこともあり、噛ませ役で使われるなど酷い扱いを受けていたこともあったが、 上司はルガールと対比の存在(『2002UM』では共に最強のラスボス扱いとして共演していた)として着実に大ボスとしての地位を築き始め、 部下はニコニコネタが流行るなどしてMUGENストーリー動画出場ランキング上位の常連になるなど、徐々に活躍の場を増やしていっているのに対し、 オリゼロはどうしても脇役でひっそりしている傾向が強い。 クローンが色んな意味で目立ち始めたので、オリジナルとしては負けていられない所である。 最近ではクローンがカオス化する一方、主君や部下が似ていたり、髪の色や立場が同じだったりする関係からか、某メイドさんになっちゃっていたりする。 二人の技を基調にアレンジを加えた新技も多く持ち、専用カットインや部下とのコラボ技を搭載、 上記のリン&バット氏オリゼロのようなモード選択など、あながちただのネタといえない完成度。 ついでにストライカー達も可愛らしい姿になっている。ただし声は元のまま(OFFにもできる)。 さらにグルガン役の子も単体で公開中。ライオン繋がりで獅子王やアイオリアの技を使う。 出場大会 + 一覧 + オリジナルゼロ シングル ラスボス・トーナメント【既出上等】 俺より強い俺に会いに行く!大会 凶キャラ最強グランプリ ゲージMAXシングルトーナメント【Finalゲジマユ】 真の最強ラスボスは誰だ!トーナメント ボスハルク級トーナメント 狭い部屋で人間弾幕!トーナメント 弾幕グランプリHARD 真の凶キャラ最強グランプリ 画面ごちゃごちゃトーナメント 忠誠心トーナメント HP引継ぎトーナメント オールスターゲージ増々トーナメント 凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメント MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 地獄門リーグ うp主も参戦 狂下位前後トーナメント 狂乱の宴【狂下位前後トーナメント】 狂下位以上狂中位付近ランセレバトル 凶上位前後ランセレシングルバトル 狂下位以上狂中位付近ランセレバトルおまけ大会 「なんだ格ゲーじゃないか」ランセレシングルトーナメント 筐体クラッシャーズ集合!台パンシングルランセレバトル 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメント勝手に2Re 金グロ前後 狂下位上限シングルトーナメント 負けて勝つ狂ランクシングルランセレ大会 理不尽押し付けランセレバトル!! 大丈夫。Mugenの狂下位だよ。ランセレシングルバトル プリキュア対ボス連合 筐体クラッシャーズ集合!台パンシングルランセレバトル2 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル 恋恋こいし4P前後シングルランセレ大会 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 世紀末やきう杯!高野レン主催狂下位ランセレバトル ジョーカー式9P前後狂最上位シングルランセレ大会 狂下位級!叩け筐体ランセレトーナメント 真・KOF 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント タッグ トキ&アミバがトーナメントに参戦 ゲージMAXタッグトーナメント【ゲジマユ2】 ヨハン頑張る タッグトーナメント MUGEN FANTASY タッグトーナメント 真の最強ラスボスタッグはどれだ!トーナメント タタリフェスティバルッ!! 俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 【クレイジークラスの】ランセレタッグバトロワ大会 MUGENトーナメント ドリームタッグ いたって普通のトーナメントを開催してみた いつかの敵は今日の相棒大会2010ver 統劇!MUGEN オールスタータッグトーナメント2010 第3回遊撃祭 ゲージ増々タッグトーナメント mugenオールスター?タッグファイト 風雷タッグバトル【極小リーグ戦】 第4回遊撃祭 昨日の地獄は今日の相棒!? TSFという名のタッグリーグ戦 神ベガの逆襲!!狂キャラランダムタッグトーナメント カオス成分山盛りタッグBATTLE 真お神杯凶下位~上位タッグバトル 第2回 カオス山盛りタッグBATTLE 喧嘩上等! 強~凶下位付近タッグバトル 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 友情の属性タッグサバイバル ゲージMAX!!クレイジータッグランセレバトル ヨハン&ゲーニッツ中心凶タッグバトル チーム 第2回AI付き強キャラトーナメント 最終回MUGEN天下一武道会 『オールスター+α』 第2回ランダムチームトーナメント 大規模ネタチームトーナメント【大将以外全員かませ】 同じ声優でチームを組んでトーナメント サクッと終わらない作品別トーナメント 自重率0%世紀末チームトーナメント【全部チート級】 弾幕グランプリX 男女対抗チームトーナメント 闇鍋パーティー ほぼ作品別トーナメント【総勢128チーム】 都道府県対抗!全国一トーナメント 昨日の敵は今日の友 狂下位前後チームトーナメント 凶連合VS狂連合 【良曲で贈る】強・珍・良キャラの宴【核林檎杯F】 思い付きから始まるチームトーナメント E長森5P前後チームトーナメント 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 弾幕グランプリX 男女対抗チームトーナメント(ICCHA氏) その他 KOF BOSS FIGHT 主人公連合vsボス連合ランセレ勝ち抜き戦 KOF BOSS FIGHT 3 凶宴祭【凶ランク・チーム対抗戦】 力こそ正義(笑)グランプリ 第2回俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 企業対抗!社員チーム総当たりトーナメント 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 マシロ ミスト軍vs深淵蛟&CC蛟軍 AKOF BOSS ATTACK 2nd Season MB紫Lunatic前後スキマ杯【狂】 レアアクマ被害者の会 第二回大会 狂乱の宴【狂以下タッグサバイバル】 打倒剣帝!無差別級大会 ほこ×たて杯 最強の男たちVS最強の女たち 超真剣!神剣勢only杯 エルクゥ未満ランセレバトル 特大合コン再び!! パラ×ハル杯裏 新生男性軍VS新生女性軍 GATTAIトーナメント 凶1 VS 強2 タッグへの挑戦 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 第3回 凶vsオワタ式狂 チームランセレマッチ 凶&狂オールスターバトル 超乱闘世紀末ランセレ杯 クソゲーVS核ゲー 無理ゲー大戦 永久vs 【ターゲット式ワンチャン】 Aカイン前後 狂上位ランセレチームバトル name四大勢力対抗狂上位~最上位大会 凶悪キャラオンリー!狂中位タッグサバイバル! MUGEN 真・凶希杯 超平等!大体10割前後ワンチャン大会2 みんなで勝とう!乱戦!乱闘!!ランセレバトル!!! 希望連合VS絶望の紅魔 MUGEN 極・凶希杯 昨日の友は今日の敵!狂上位生き残りチームバトル ni-sanチャレンジ【勝ち抜き式きぼぜつ】 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 黒夢 vs 白幻 仲間を集めて合戦バトル 希望と絶望~第三勢力の襲来~ 新生・弾幕グランプリ (ICCHA氏) 更新停止中 第二回同名キャラタッグトーナメントWTマークIIセカンド ロイヤルランブル大会 他人任せ大会 【戦力】国取り戦国MUGENバトル【補充】 ギリギリ格ゲー?チームトーナメント【本気エルクゥクラス】 タタリフェスティバルッ!!-II 第三回俺の嫁婿がチョーサイコー!トーナメント 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 「仲間は拾った」ダンサバチームトーナメント 凶前後ランセレタッグバトルロワイヤル再逢 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 叩き壊せ!!台パン壊杯 狂下位上限前後 凍結 MUGEN 凶軍VS希望軍(凶希杯) 陣取り合戦TAG 弾幕 Fighting Championship 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント Final 凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメント2 神速久那妓ファンクラブの会 【狂下位・中位】 狂キャラタッグバトル 危険な2人杯【オクライマー未満】 2on2 悲しいことは半分 楽しいことは2人分 狂クラスサバイバル 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 神鳴る門リーグ 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 狂下位 ランセレコンビマッチ タッグ作って駆け上れ!ドルアーガ杯 懺・ゴールデンアックス杯 削除済み 凶強混合チームトーナメント 仲間を呼び出せハチャメチャタッグトーナメント KIZUNAランセレタッグバトル おっさんとおじいちゃんだけトーナメント【中高年杯】 マイBOSSマイHERO決定戦 マイBOSSマイHERO真・決定戦 マイBOSSマイHEROゲジマユ決定戦 マイBOSSマイHERO UP主選抜 最強ボス決定戦 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 マイBOSSマイHERO DRAMTICバトル マイBOSSマイHERO真・ゲジマユ決定戦 マイBOSSマイHEROタッグマッチ決定戦 普通・世紀末入り乱れタッグトーナメント【成長付き】 真・最強ボス決定戦 Boss vs 七英雄バトル マイBOSSマイHERO チーム戦王者決定戦 作者別狂キャラチームバトロワ 最強ボス決定戦 一本勝負 マイBOSSマイHERO 最強タッグ決定戦 真冬のランセレサバイバルトーナメント 無謀 狂前後キャラを666体集めたい大会 狂中位~上位チーム対抗戦 2013年夏季チームトーナメント 世紀末台パン杯!!100円玉は投げ捨てるものトーナメント 続 世紀末台パン杯 200円も投げ捨てるものトーナメント 裏 世紀末台パン杯 300円おまけクレジット トーナメント 紅白狂合戦 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 総当たり戦タッグトーナメント 非表示 GOHAN主催大規模オールスター男女タッグトーナメント 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 クソゲーと無理ゲーが激突するシングルトーナメント 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 + Keeper of N.E.S.T.S 【Keeper of N.E.S.T.S】 シングル MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 極・地獄門リーグ 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル ランセレに愛されろ!空気勢滅殺シングルバトル! 狂_100 タッグ 凶前後ランセレタッグバトルロワイヤル チーム 続☆続【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント 単騎無双VS数の暴力大会 最も狂ったスタイル決定トーナメント その他 狂下位前後 格ゲー界頂上決定戦 論外未満 第四弾 希望vs絶望 無理ゲー!!挑戦大会 第3次:ランセレバトルロワイアル【凶VS狂】 武装VS非武装(笑)シングル&チーム&タッグ大会 格ゲー~台パンありならチームでやればいい ポイント争奪戦 真・単騎無双VS数の超暴力 大会 狂乱の宴【狂以下タッグサバイバル】 ほこ×たて杯 最強の男たちVS最強の女たち 特大合コン再び!! パラ×ハル杯裏 新生男性軍VS新生女性軍 ポイント大強奪サバイバル! 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトル 凶の宴 ザ・ファイナルステージ 凶上位ランセレバトル! 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 単騎無双VS数の暴力 FINAL WARS 禍雨心傘vsケシェト 仲間を集めて狂上位大会 name四大勢力対抗狂上位~最上位大会 希望vs絶望リスペクト大会 【絶望強襲編 狂中位~神下位?】 RVSB 欲望の渦 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 凍結 【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント Final 狂キャラタッグバトル 危険な2人杯【オクライマー未満】 削除済み 男女対抗 凶・狂キャラチームトーナメント 無謀 狂前後キャラを666体集めたい大会 + Solitary-ZERO 【Solitary-ZERO】 大乱闘!強以上際限無しトーナメント【強~神クラス】 冬の狂祭り!最狂キャラ決定戦 HIGE11P前後ミニランセル大会 論外未満 第四弾 希望vs絶望 無理ゲー!!挑戦大会 HIGE11P前後ランセル大会おかわり 大惨事!HIGE11P前後ランセル大会 マシロ ミスト軍vs深淵蛟&CC蛟軍 単騎無双VS数の暴力大会 カルマさん10p未満 神中位クラス前後シングルランセレ大会 真・単騎無双VS数の超暴力 大会 第2回カルマさん10p未満 神中位前後シングル大会 スカデビ7P前後狂上位ランセレバトル 単騎無双VS数の暴力 FINAL WARS Aカイン前後 狂上位ランセレチームバトル 希望vs絶望リスペクト大会 【絶望強襲編 狂中位~神下位?】 絶望☆シングルトーナメント!! 削除済み よく分かる準神大会 狂中位~上位チーム対抗戦 非表示 大魔法禁止バトルロワイヤル 出演ストーリー + 一覧 DragonXross Drえーりん診療所 fromLR(ゼロ子も登場) K&K K の社会復帰 Medium Heart Mr.Kの挑戦状 Mr.Kの挑戦状Dynamite MUGEN STORIES INFINITY ~Restaurant Dolls~ おとどけものです。 クリザリッドの風紀委員日誌 くろおん!~世紀末の一存~ コードネスツ 反逆のクリザリッド ザキさんの上の死兆星(ゼロ子) ザ・ジャンボォ! 三匹が逝く!!(変態) 大闘領 -Sengoku Legend of the Gainers-(LR枠) 戦え!爆炎少女ヒロ 地球が静止する日(主役?) てんこちゃん愛してる! ナイトメア・ハンターズ なこるる茶屋(ゼロ子も登場) 姉、ちゃんと闘(や)ろうよ! ネスツの栄光 パーフェクトソルジャーは動かない 百鬼運送業 宝石少女とツギハギのカミサマ *1 かなり聞き取りにくいボソボソ声で喋っており、ネオジオの音質もあって正直何を言っているのかよく分からない。 アプリ『KOF ALL STAR』に出場した際には登場シーンで「Welcome to death falling」と喋っているが、 これは『2001』のROM内に大量に存在する没ボイスの一つである。 日本語に意訳すると「死にたまえ」程度の意味合いか。 彼が一体何を喋っているのか、未だ真相は闇の中なのである。
https://w.atwiki.jp/animal_crossing/pages/497.html
『生活必需品ボーナス』とは? 生活必需品とはイス、タンス、クロゼット、テーブルの4種類。 これらをすべてそろえるとボーナス点が加算される。 ただし、一つの部屋ですべて揃っている必要は無く、家全体(屋根裏除く)として揃っていればよい。 ボーナス点と条件 1000ポイント…生活必需品がそろっている 5000ポイント…一つのシリーズで生活必需品をそろえる 【トップページ > 部屋 > インテリア・コーディネイト】
https://w.atwiki.jp/srwk/pages/2.html
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